見出し画像

犬の十戒 〜ある中学生とノンちゃんの話〜

スラっと背が高くロングヘアー、どことなく大人の空気を感じる中学生の女の子がいた。彼女は礼儀正しくとても元気な普通の女の子、ただ学校には登校できていなかった。

私の主人の知人経由で彼女が欲しがった”パグ”の子犬を届けに行った時、彼女は一人で留守番中、家の中はとてもキレイで整っていた。家族3人暮らし、お父さんは仕事、お兄さんは学校だった。彼女は元気な挨拶をして礼儀正しく、まるで客人を案内する新妻みたいだった。私は少しだけ緊張してきた。



パグを届ける前に1つ決めていたことがあった。彼女に犬の十戒を教えることだ。

犬の十戒

犬の十戒 JPEG
サイトより引用したものをレイアウトを変えて作成


犬の十戒 解釈 JPEG
引用した犬の十戒の文章を自分なりに子供が分かりやすいように変更したもの



犬と私の10の約束



犬の十戒の文章は、中央ケネル事業協同組合 スタートブックより



『中学生の子供が、犬が欲しい?ぬいぐるみじゃないんだぞ!ちゃんと育てられるのか?結局飽きて他の家族が面倒見る羽目になるし、そのうち犬は放っておかれるだろ。』

私はこの件を聞いた時こんなふうに思った。でも旦那の大事な知人だから自分のできる限りのことをしようと思った。同じ犬を飼う飼い主として、飼い主になるために自分だったら最初に何をすべきか?考えてみた。
餌のやり方?犬小屋を買う?しつけ?
そんなことじゃない!

”心構え”だ。
飼い主のマインド。


中学生とはいえ子供、純粋だし真面目に話せばわかってもらえるかも。でも、子供がマインドなんて、、、わかるのか?
いや待てよ、中学生の女の子、子供扱いしたら臍を曲げるか?ここは大人と同じように真面目に話そうか。。。ん〜ん…
結局子供でもわかりやすい文章を自作で作り、引用したものもレイアウトを変えて作った。


彼女の家にパグの赤ちゃんと一緒に入って行った。彼女はパグに釘付け、嬉しそう。でも私の課題は心構えをしろ!と伝えることだ、パグのためにも、頑張れ私!

気合を入れて犬の十戒や心構えについて話し始めた私の横から、主人が、、、

『まぁ、少しずつわかっていって、まずは犬も〇〇ちゃんも慣れることだね。』

その時私は、体に入っていた力がフッと抜けた気がした。きっと、力の入った私にいろいろ言われた彼女も力が入って疲れてしまう。まずは犬に会えて嬉しいってことを味わって貰えばいいじゃん!

理屈じゃない、こういうの。

理屈が必要な時もあるけど、今は理屈じゃない。だって彼女は笑顔で楽しそうだから。今日はやめて、理屈っぽい話が必要になったら会いに来よう。       


頑張れよ…



追伸…
彼女はその後も献身的に犬の世話をして問題なく飼い主として頑張っているらしい。犬の名前は”ノンちゃん”
学生生活も少しずつよくなっているらしい。あの時家の中がキレイだったのは子犬が来るからと彼女が頑張って家中清掃したらしい。
彼女の今後が楽しみだ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?