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☆珍☆『なんて美味しいんだっっ!』

私は最近お菓子のサブレを食べて、
『なんて美味しいんだっっ!』と驚き涙した。
『ありがとう、ありがとう、美味しいです』と何度も何度も呟いていた。食べ物があり、食べられる幸せを感じられることがありがたいと改めて思った話。

1.何年かぶりのヒドイ風邪

もう1週間前から高熱と微熱を繰り返す日々、喉も痛いし、身体なんて全部痛い。それでも仕事はしなきゃいけなくて、熱を下げて気力で動いた。若かったらもう少し動けるのだろうけど、アラフォーで病んでる最中の肉体労働はかなりキツイ。薬を飲んで・寝て・仕事するを繰り返す日々を送っていた。今日が何曜日で何を食べて何を喋ったかもよくわからないまま毎日朦朧としながら過ごしていた。

2.もともと少食で低体重な私

風邪をひく前から、私は低体重、肉体労働をしている割に食べない。周りがびっくりするほど、食べない。精進料理みたいなものを毎回3口ほど食べ進めるとすぐお腹いっぱい。その代わり間食が多い。
そこへきて体調不良ともなれば更に食べなくなる。食欲が一気になくなって今度は精進料理から流動食になる。ゼリーにヨーグルト、柔らかい蒸しパンなど、急激に固形物を摂りたくなくなる。1週間、こんな生活でよく生きていられる私、生命力なんだろうか?なんなんだろうか?だったらこんな風邪ひかないはずなのに。。。

3.風邪が落ち着いた〜!と思ったら今度は胃腸炎。。。

熱が出てから4日目、やっと平熱に戻ってきて元気が出てきた。お腹もずっと減ってるし、食事をしようとすると、お腹がおかしい。ゴロゴロゴロゴロ…痛い。トイレに行ってスッキリ、よし食べよう!味気ない消化の良いものでただ薬を飲むだけのための食事。というか味なんてよくワカラナイ。
一応お腹も満たされてもう少し休もうとしたのも束の間、またゴロゴロゴロゴロ…やっぱりおかしい。結局それからずっとお腹の調子がおかしいから、また流動食に逆戻り。というか、絶食。

絶食、、、

人生で胃腸炎は何度か経験したし、絶食も経験した。だが、風邪からの胃腸炎で絶食は地獄だ。もう体力も気力も・・・ゼロ。死ぬんじゃないかとさえ思っていた。

4.この上ない幸せ、ココナッツサブレ

今もなお現在進行形で療養中。なんとかかんとか生きている。
前述で書いたが、風邪が落ち着いた日、食事の後、どこにでも売っているココナッツサブレを食べた。ずっと味気のないものばかりで嫌気が差していたとき、サブレなら消化も悪くないだろうと一口、、、

「おいしい」

なんて美味しいんだ!香ばしくて甘くて、どこにでもあるこのサブレがこんなに美味しいと思わなかった。思わず涙してしまった。

泣きながら声に出して、

「美味しい、美味しい」

「ありがたい、ありがとう、幸せです!」

なんて口走っている私がいた。寝室の片隅で、静かに独りで、でも暖かくほんわかしたひと時だった。


この気持ち、忘れちゃいけない。いつ何時でも。


ちなみに私はあんバター味が好きで大量ストックしてます!笑
私が生まれる前からあるお菓子、私と一緒に育ったお菓子、私が死んでも語り継いでほしいお菓子。ココナッツサブレ。

ずっと無くならないでほしい!


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