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続2・咳止めの薬って、、、薬剤師のホンネ

前回、アスベリンっていう、とっても有名な咳止め薬について、添付文書からインタビューフォームに飛躍して、咳止めの効果を掘り下げてみた。

結果は、、、「ヒト」に関するデータなし。。。
ビックリ!

これじゃ無理なんで、ヒトのデータの有無について、製薬会社に問い合わせをしてみるつもりだけど、まだ会社正月休み中だから、とりあえず今回は、アストミンって咳止めについて検証してみることにした。

このアストミン、風邪引いた時の咳止めとしてはアスベリンに並んで有名なもので、子どもからお年寄りまで幅広く使われます。

とりあえず調べてみると、シロップ剤、散剤(粉薬)、錠剤ごとに添付文書が分かれてて、どれもパッと見はもっともらしいことが書いてあるけど、もちろんこれだけじゃ不十分だった。

どの「量」をどの「頻度」でどの「期間(回数)」飲ませたのかがさっぱり分からないのに、「有用性が認められた」と言い切ってた。

患者さんは風邪ひいて病院行って、
「すぐ咳を治したい」、
「今夜咳き込んで眠れないかも」な心配を減らしたい、
わけで、、、

つまり、咳止めに「すぐ」効いて欲しいんですよね。

だから、カロナールみたいに「1発飲んだら○分後に効果が現れて、△時間続いて」な説得力が欲しいんですよね。

とりあえず前回のアスベリンと同じで、添付文書だけじゃ不十分。
次はインタビューフォームを検証してみよう。

今回調べた、アストミンに関する各剤形の添付文書を以下に貼り付けておきます。

17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内一般臨床試験
小児等の急性呼吸器疾患に伴う咳嗽に対する一般臨床試験では、 有効率81.0%(260/321)の成績であった。また、Cough Recorder により咳の頻度を薬物投与前後に記録して、その解析結果にもと づく客観的効果判定基準を設定した上での、本剤の頓用効果に関 する比較対照試験により、有用性が認められた。

出典:アストミンシロップ添付文書より

17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
二重盲検比較試験を含む461例の咳嗽を伴う疾患群に対する臨床 試験成績の概要は以下のとおりであった。 総有効率は77.2%で、慢性呼吸器疾患(肺結核、珪肺及び珪肺結核、 肺癌、慢性気管支炎)に伴う咳嗽に対する有効率は72.4%(202/279) であり、急性疾患(上気道炎、急性気管支炎、肺炎)に伴う咳嗽に対する有効率は84.6%(154/182)であった。 なお、二重盲検による比較対照試験で、各種の疾患に伴う咳嗽に対して有用性が認められている。

出典:アストミン散添付文書より

17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
二重盲検比較試験を含む461例の咳嗽を伴う疾患群に対する臨床 試験成績の概要は以下のとおりであった。 総有効率は77.2%で、慢性呼吸器疾患(肺結核、珪肺及び珪肺結核、 肺癌、慢性気管支炎)に伴う咳嗽に対する有効率は72.4%(202/279) であり、急性疾患(上気道炎、急性気管支炎、肺炎)に伴う咳嗽に対する有効率は84.6%(154/182)であった。 なお、二重盲検による比較対照試験で、各種の疾患に伴う咳嗽に対して有用性が認められている。

出典:アストミン錠添付文書より


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