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創造性心理学と人間原理思考

今井先生の創始した空対理論の入り口として、創造性心理学について前回述べました。

人間原理思考とは、工夫・創造(想像)・修正の三つの要素であると今井先生は述べていました。私が空対理論の入り口を「創造性心理学」であるとしたのは、人間原理思考の工夫・創造・修正にあります。

人間原理思考とは、簡単に述べると「超アナログ思考」と捉えてもらえればいいと思います。今井先生は、「0(ゼロ)、1(イチ)発信のデジタル思考」が人間を「画一化」し、思考を短絡化させると述べていました。

例えば、よい大学に入り、よい企業に入るという社会のレールは、前回述べた概念感覚による思考です。この思考ですと、この社会のレールに乗れるか、乗れないかの二者択一的な思考に陥ります。しかし、創造性心理学による人間原理思考は、その二者択一ではない、第3の道を創造する、というものです。

こうした社会のレールに乗れるか、乗れないかという思考は、思考が既成概念に囚われてしまっています。既成概念に向いた思考を、自己の創造性に向けていくのが空対理論であり、創造性心理学なのです。

社会の常識というものは、大多数が生きやすいように作られています。ですから、多くの場合、この常識に従って生きた方が、生きやすいかもしれません。しかし、それでは生きにくいという方もいると思います。そうした場合、その人の創造性を発揮する時だと思います。

また、社会適合した方々も、中年になると、自分は何のために働いているのだ、となる中年クライシスにぶつかることがあります。そうした場合、社会や仕事に向けていた心のエネルギーを自己の創造性に向ける時期が来ているのかもしれません。

それぞれの人生には様々なテーマがあると思いますが、創造性を発揮する、というのも、人生のテーマの一つでしょう。
自己の創造性にアプローチし、人生を創造していきましょう。

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