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【社会人/博士/体験記】第7回「いわれてみれば そうである」

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!

このマガジンは、
働きながら、「博士後期課程="社会人"博士」
を目指す体験談です。

前回の記事はこちら ↓↓↓

さて、今回は、
「入試説明会」
に参加したときの感想を書いてみます。

1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!

WEB説明会

「入試に必要な情報はだいたい揃うはずですよ」
との指導教官のX先生のアドバイスのもと、
大学院の入試説明会に参加したのは6月のことでした。

2020年以降のご多分に漏れず、説明会はWEB開催となっていました。
楽で助かります。

この手の説明会のパターンとして、
「大学設立の歴史」「今後のビジョン」
から始まります。

こういう説明を聞いていると、つい、
(職員は昇職試験で、不意打ちに、大学のビジョンとか聞かれるのかなあ)
とか想像してしまうため、肝心のビジョンは全く頭に入ってきませんでした。

また、
「各研究科の特色や教授紹介については、ホームページに掲載されているので参考にしてほしい」
というような話が続き、
なんだか、10年ぶりぐらいに就職活動でもしているような気分になった鳩です。


指導教員とアポを取ろう

WEB説明会では、
「興味のあるテーマをもとに、
 指導教員は自分で探し、
 直接、自分で連絡を取ってください」
というのが強調されていました。

このあたりも、大学院の、特に博士後期課程というのは、
指導教員との個人的な関係に基づいているというのが伺えます。

鳩のように、
「誘われたから来ました」
と、カルチャーセンターへスペイン語でも習いに行くかのごとく、
行き当たりばったりの縁を頼りにしている者とは違い、
「いちから先生を探す」という方は、このようなホームページを頼りにするのでしょう。

運悪く、「わしは弟子を取らんのだ」派の先生にぶつかり、頭を下げる人もきっといらっしゃるのでしょう。

こういう苦労を経験したことが無い鳩はラッキーでした


各種手続を済ませよう

さて、その他必要となる手続について、説明がありました。

他大学のことはわかりませんが、鳩の大学院では、次のようなことが求められました。
※各大学院で異なる点もあるかもしれません。

○エントリー(WEB or 大学事務局での申請)
○入学検定料の納入
○出願書類の提出
・履歴書、志望理由書
・研究計画書
・卒業証明書、成績証明書
・修士論文

「卒業証明書」「成績証明書」は、出身の大学院から取り寄せます。
たいてい、「コピー不可」だと思います。
鳩は、MBA修了のタイミングで、博士後期課程への申請用+記念品として、2部ずつ購入していました。

「志望理由書」「研究計画書」については、また別の記事で触れようと思います。


”社会人”枠と筆記試験

最後は、入試に関する説明がありました。

基本的には、
①筆記試験
②口頭試問
とのこと。

①筆記試験
・専攻科目についての専門知識を論述形式で問う
・一定の語学力を問う

②口頭試問
・複数の教員による面接

筆記試験……専門知識……語学力……
むむむ

なにがむむむだ……

文学部⇒ビジネススクール(修士)
というルートを辿った鳩に、
専門知識の論述などできるのでしょうか。

WEB説明会では、
「申請すれば、過去問を取り寄せられる」
との説明もあったのですが、その過去問が絶望的な難易度だったら、どうすれば……。


X先生に弟子入りを申し入れ、
会社にも博士後期課程を目指すことを伝えた鳩でしたが、
激ムズな問題が並んでいるようだったら、
「ああ あれは やめた」
と投げ出さざるを得ないのか……。

素直にやめようかという思いが頭をよぎります。


気落ちをしたまま説明会を聞いていると、
「なお、”社会人”枠で入試を受ける方は、研究科によっては、筆記試験が免除され、口頭試問のみとなります」
との案内が。


口頭試問…………!!
口頭試問だけなのか!
なあ~~~~~んだ……!
ビックリさせるぜ…
口頭試問があるだけか…………
なら問題はねーじゃあねーか

まともな修士出身じゃないと解けない重大な試験かと思ってあせったぜ!


確認してみると、幸い、鳩の志望する研究科は、口頭試問のみでした。
イエーイ!!

もちろん、志望する大学院や研究科によっては、筆記試験が必須の場合もあろうかと思いますので、この辺は要綱を必ずチェックしてください。


後日談

さて、筆記試験免除により九死に一生を得た鳩ですが、

「それにしても、なぜ”社会人”の場合、筆記試験が免除されるのだろう」

という、一抹の疑問は残ります。

筆記試験で振り分けができないなら、
専門性も不明の、どこの鳩の骨とも知れないような輩が紛れ込むかもわかりません。

それとも、指導教員の信頼性を得る時点で、ある程度、専門性の保証は得られているという判断なのか……。


ふとしたとき、
「自分のような、筆記試験が免除されるのを喜んでいるような人間が入り込むのって、実際、どう思う?」
と、妻に聞いてみたことがあります。

すると妻は、
「何言ってるの。
 ”社会人”枠で入ってくる奇特な人なんて、
 企業で得た問題意識を研究で深めようって人がほとんどでしょ。
 
学生は、社会で何の実績も得てないんだから、筆記試験ぐらいしないと、
 不公平じゃない」
と言われ、そういう考え方もあるのか、と妙に納得したのでした。

以上、入学説明会についてのあらましでした。


さて、次回は、今回の記事で触れられなかった、
「研究計画書」
についての記事の予定です。

お楽しみに。

to be continued…


参考資料

・挿入マンガ①~④・タイトル:横山光輝『三国志』(潮出版社)


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