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【社会人/博士/体験記】第6回「竜が沼の淵にひそむは なんのため」

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!

このマガジンは、
働きながら、「博士後期課程="社会人"博士」
を目指す体験談です。

前回の記事はこちら ↓↓↓


さて、今回は、
「入学までに検討が必要な事項」
について書いてみます。

1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!


入学までのスケジュールを立てよう

博士後期課程への入学に向け、4月の間は、
「どこの大学で、誰に師事するか」
を考えていたというのは、以前の記事にも書いたところです。


さて、入学したい大学院を決めてから次にしたことは、
入学までのスケジューリングです。


結論から言うと、5月末に大学院入学の原決めをしたところで、
指導教員のX先生と相談しながら、鳩はこのような計画を立てました。

〔6月〕
・大学院の入学説明会への参加
・入学に必要な資料、手続の確認
・入学費用の確認

〔7月〕
・研究計画書の骨子の作成

〔9月〕
・指導教員との、研究計画書の方向性の確認

〔12月〕
・研究計画書の仮完成

〔1月〕
・大学院への必要資料の提出
・面接の準備

〔2月〕
・入試(面接)


さて、各項目について話すと長くなるので、各記事へ小分けにしていこうと思います。

ここからは、入試の時期について触れていきます。


入試がいつあるのかをチェック

さて、スケジュールを立てるためには、入試の時期から逆算する必要があります。

というわけで、まずは「入試がいつあるのか」をチェックしましょう。

これは、大学院によって事情が違うかと思います。

毎年4月入学ながら、
「10月募集+2月募集」など、複数回の募集をする大学院もあります。

また、「4月入学+9月入学」など、春学期/秋学期の2回、
スタートのチャンスがある大学院もあります。


鳩の場合、
「博士後期課程に進みたいなあ」と思ったのが3月頃であり、
申し込みたい大学院の入学時期は毎年4月のみだったので、
1年間、入学までの時間が空くことになりました。

人によっては、
「さっさと研究したいんじゃ!」
と、翌年4月まで待ってられない方もいらっしゃるでしょう。

実際、鳩は生き急ぐあまり、
「1年も待たされることになるなんて……
 こちとら、待ってられない未来があるぜ」
と、思ったのも事実です。


できれば待った方がいい?

一方で、鳩の場合、1年間丸々時間があったおかげで、
振り返って考えてみると、次のようなメリットがありました。

①「入学先をどこにすべきか」「入学先の研究家がどんなところか」
 を、じっくり調べる時間があった。
②入学の手続などでケアレスミスをしない余裕があり、時間をかけて、
 関係書類を用意できた。
③研究したい領域について実務の知識しかなかったため、
 専門書や論文を読んで、入学に備えることができた。

入学にあたり、筆記試験が課される場合は、時間があれば安心なのは、なおさらでしょう。


特に専門知識に乏しかった鳩にしてみれば、
指導教員のアドバイスも踏まえて、
入学前から、さまざまな知識を得られるチャンスでした。

これがそのまま、大学院へ提出する「志望理由書」や「研究計画書」に直結したことを思うと、まさに、
「竜が沼の淵にひそむ」
ような、ありがたい時間だったと思います。


というわけで、入学時期が変わらないのであれば、
大学院の入試の時期はなるべく遅くした方がいい、というのが鳩の持論です。

もちろん、
「早い時期の入試の方が募集枠が多く、競争が楽」
などの事情も、大学院によってはありえると思うので、
募集要項をよく確認して、入試の時期を決めた方がよいかとは思います。

(もっとも、大学院の博士後期課程ともなると、
 そもそも受験者の絶対数が少ないのが一般的なので、
 そのような熾烈な争いが待つ大学院は、少ないかもしれませんが……)


当たり前だが学費もかかる

そして、当たり前なんですが、学費がかかります。

国立ならば約50万円/年、
私立ならば約100万円/年といったところ。

博士後期課程で卒業するのは、最低で3年かかりますが、
もちろん、4年、5年と在籍する方もいらっしゃいますし、
それだけかかる費用は増えていきます


大学院の要綱を調べれば、奨学金に関する記載もあるかもしれません。
条件さえ満たせば、返済不要の「給付型」の奨学金の申請が通る場合もあります。


あらゆる方法を見ておいて損はありません!
ぜひ、募集要項は早めに確認しておきましょう!


さて、今回は入試に向け鳩が立てた大まかなスケジュールと、
入試の時期や学費について触れてきました。

次回は、大学院の入試説明会で聞いてきた内容を見ていきます。

to be continued…


参考資料

・挿入マンガ・タイトル:横山光輝『三国志』(潮出版社)

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