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目指せ雑学マスター【干支編】#2

 あなたは今年の干支について知っていますか?こう質問するとほとんどの日本人が十二支である動物の寅を答えると思います。しかし、十干とは何か?といったことに関しては、ほとんどの人が分からないと答えると思います。したがって、これらの知識を持つことによって、自身や今年の干支について聞かれた場合にこの雑学を披露することで、会話が弾むきっかけを作れる可能性があると考えられます。この記事では、そういった明日から披露できる干支についてどのようなものなのかを紹介します。
 まず、干支について説明します。干支とは古代中国の十干十二支を起源としたものであり、十二支と十干の組み合わせで構成され暦法で使用されます。その組み合わされる十干とは、古代中国の思想から考えられたもので、1日に1回変わり10日で1周します。日本の独自の読み方もあり甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)康(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)となっています。この読み方は、中国の陰陽五行が関係しています。
 次に、陰陽五行について説明します。陰陽五行とは紀元前の中国の春秋戦争時代に生まれた自然哲学の思想のことで、陰陽説と五行思想が合わさってできたものです。陰陽説は、陰と陽の要素が森羅万象を構成しているという考え方で、五行思想は、木、火、土、金、水の要素が万物を構成しているという考え方です。これらを組み合わせることで、陰と陽は兄(え)と弟(と)に当てはまり、甲と乙に木、丙と丁に火のようにそれぞれ分配することで日本独自の読み方が誕生しました。
 その次に、十干十二支の組み合わせについて説明します。十干十二支は、1年毎に、十干と十二支が変化することで組み合わせも変わりその年の干支が決まります。例えば、十干が壬で十二支が寅の場合には、壬寅となり、次の年は、十干が癸で十二支が卯となるので、癸卯となります。これらの組み合わせは十二支と組み合わさる十干が5種類のため60通りとなります。60歳の還暦とは干支が1周することから呼ばれています。
 最後に、十干は古代中国の思想から考えられていること、日本独自の十干の読み方は陰陽五行からきていること、干支の組み合わせは60通りあり、60年で1周することの3つが分かったと思います。これらの知識を覚えていることによって、例えば、還暦祝いのときや甲や乙などを見かけたときに知りたい人がいた場合に教えてあげられることによって雑学マスターの道の一歩になるのではないかと考えます。