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驚異の筋肉量!力士の本当の姿 #01

力士の体は筋肉の塊
 力士と聞くと、多くの人は脂肪が多いというイメージを持つかもしれません。しかし、力士の体は実際には筋肉の塊といえる存在です。今回はデータから彼らの筋肉量や体脂肪率について詳しく見ていきましょう。

力士の体は「太っている」のではない
 一般的に、力士や相撲取りは体格が非常に大きく、体重も100kgを超えているため、「太っている」というイメージを持たれがちです。しかし、力士の体はただの脂肪ではなく、筋肉の塊でできており、相撲という競技のために特別に鍛えられています。

力士の食事と栄養摂取
 力士が筋肉量を増やすためには適切な食事と栄養摂取が重要です。彼らは独特の食事スタイルによって、摂取する栄養素や食事のタイミングを適切に保っています。一日の食事で摂取するカロリーは約7000〜8000キロカロリーといわれています。一般男性の一日の摂取カロリーの目安が2400〜3000キロカロリーであることを考えると、力士がいかに高カロリーを消費するかが分かります​​。
力士の食事として有名なのは「ちゃんこ鍋」です。ちゃんこ鍋は野菜や魚、肉をバランスよく使用して調理されるため、栄養がまんべんなく摂取できるメリットがあります。しかし、ちゃんこ鍋自体のカロリーはそれほど高くありません。力士が体を大きくするためには、味付けをしたスープに大量の白米を組み合わせることでカロリー摂取量が増え、体の成長を支えています​​。

力士の体型
 力士の体型は「アンコ型」と「ソップ型」と呼ばれる2種類のタイプに分けられます。

アンコ型
 アンコ型は、丸みを帯びたお腹と上半身が特徴で、その名も魚の「アンコウ」に由来しています。この体型は、特に上半身の筋肉が発達しており、相手を押し出す力が強いです。また、胸や腕の筋肉も発達しており、力強い突きや押し相撲を得意とします。

ソップ型
 ソップ型の「ソップ」は、今でいう「スープ」のことを指しています。ちゃんこでもダシを取るのに「鶏ガラ」を使いますが、鶏ガラのように痩せているというところから、痩せて筋肉質な体型をしている力士のことを「ソップ型」と呼ぶようになりました。ソップ型は、主に下半身の筋肉が発達しており、太ももや腰回りがしっかりとした筋肉で覆われています。相手を持ち上げて投げる技に優れており、持ち上げや差し相撲を得意とします​​。

力士の筋肉と体脂肪率
 慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの調査によると、力士の平均体脂肪率は約32%となっていて、20%台の者も少なくなく、その筋肉量は非常に多いことが確認されています​​。力士たちは、日々の厳しい稽古と特別な食事によって驚くべき筋肉量を手に入れ、その筋肉は相撲を行うために必要な力とバランスを保っていることがわかります。

力士の本当の姿
 今回はデータから力士の本当の姿を追いました。彼らの食事と体型は、相撲という競技のために最適化されており、その結果、驚くべき筋肉量と体脂肪率を持つことができているのです。士の体は単なる脂肪の塊ではなく、厳しい稽古と特別な食事によって鍛え上げられた筋肉の塊であるということが明らかになりました。次回は具体例を出しつつ力士たちの驚異的な筋肉量について詳しく見ていきます。

【参考資料】

  1. 力士・相撲取りの身体は筋肉の塊? 筋肉量や体脂肪についても解説 _ 力士の仕事・なり方・年収・資格を解説 _ キャリアガーデン​​:https://careergarden.jp/rikishi/kinnikuryou/#google_vignette

  2. 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター _ ニューズレター​:http://sports.hc.keio.ac.jp/ja/current-research-and-activities/assets/files/newsletter/newsletter16.pdf