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時系列順に紹介するゼルダの伝説#09

まず、この記事は「時系列順に紹介するゼルダの伝説#08」の続きとなるので、まだ読んでいない方は先にそちらを見て頂ければと思います。
 
「時系列順に紹介するゼルダの伝説#08」では、まだ時系列のどこに位置しているか明かされていない作品として、「ブレス オブ ザ ワイルド」と「ティアーズ オブ ザ キングダム」を紹介していきました。この記事では、上記の2作品が時系列のどこに位置しているかを考察したものを解説します。

画像引用:https://www.mottainaihonpo.com/kaitori/contents/cat05/zelda-jikeiretsu.html

「ブレス オブ ザ ワイルド」と「ティアーズ オブ ザ キングダム」の時系列について、公式で明言されておらず詳細は未だに不明です。開発者インタビューにて明かされた見解は「ブレス オブ ザ ワイルドは時系列の最後に位置している」ということだけで、プレイヤーに想像する楽しみを残すためにあえて明言していないとのことでした。
 
現在考察されているものの中では、時の勇者リンク敗北ルートに属している説が濃厚とされています。その理由として挙げられているものは2つあります。
 
まず、「ブレス オブ ザ ワイルド」に登場するハイラル国王の手記に「王家の習わしに従い、ゼルダと名付ける」と記されていることが挙げられる。この習わしは勇者敗北ルートの「リンクの冒険」が元になっており、他の時系列の作品でゼルダと名付ける習わしが登場する作品は見当たらないのです。
 
次に、「ティアーズ オブ ザ キングダム」では長く語られてこなかった封印戦争について語られています。時系列表で大きな封印戦争があったのは「時のオカリナ」でリンクが敗北したルートのみであり、時の勇者リンクが勝利したルート分岐には封印戦争があったという記述はありません。つまり、「ティアーズ オブ ザ キングダム」の時系列はのちに封印戦争が起こる勇者敗北ルートが現状だと一番濃厚と言われているのです。
 
この他にも勇者敗北ルートであることを裏付けるような要因がありながら、ゲーム内にいくつかの矛盾点が存在し腑に落ちない部分もあります。その理由としては既存プレイヤーと新規プレイヤーがどちらも楽しめる内容にしようとすると作品を通して些細な違和感や矛盾が発生してしまうと考えられます。全ての辻褄を合わせて矛盾の無い作品を作ろうとすると、ゼルダの伝説を初めてプレイする人への配慮が足りなくなってしまうことは容易に想像できます。
 
今回は公式で時系列が明言されていない「ブレス オブ ザ ワイルド」と「ティアーズ オブ ザ キングダム」が時系列のどの部分に属しているのかを考察していきました。今後発売される作品によっては時系列が変わっていくことも考えられるので、新作を楽しみに待ちましょう。