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「飛び石はつらいよ、車両保険を初めて使った話」

こんにちは、コロナ疲れもそうですが、娘が反抗期気味でソーシャルディスタンスを家庭内で取ってくるのにちょっとげんなりしているMBA損保マンです。

「飛び石はつらいよ、車両保険を初めて使った話」をします。涙

思い出すたびに、悲しくなりますね。

損害保険会社勤務で交通事故(自動車事故)の示談担当をしていました。

自動車事故の怖さは誰よりも知っていて、安全運転には人一倍気を付けています(制限速度を守ってしまいます、煽られます)

でも、、、飛び石はよけられなかったです。

高速道路を走っていたらフロントガラスにピシっと傷がつき、これくらいなら修理(リペア)でいけるかなと思ったのもつかの間、横に割れが広がっていき、こりゃダメだガラス交換だという、状況になりました。

安全運転第一で運転していれば、大きな事故を起こすリスクは減らせます。


ですが、飛び石やいたずら被害など気を付けていても、いつ何時、遭遇するかはわかりません!(身をもって経験しました、経験したくなかった)

愛車が損害を被ったら修理代を受け取れるのが車両保険ですね。

知っているようで実は間違った理解の人も多いのが車両保険でもあります。

・・・自損事故なんて起こさないし、保険料も高いし、車両保険は外しちゃおうかしら、と思っている方向けに、車両保険+特約をつけると、補償範囲がこんなに広がりますよ、というポイントをまとめてみました。

本日のテーマ
1.車両保険ってどんな保険
2.意外と高い車の修理代
3.無過失事故特約



1.車両保険ってどんな保険

車両保険は、ざっくり言うと、ご契約車両の偶然な事故で負担を被った場合に修理代やレッカー代などを受け取れる保険です。


「飛び石」「当て逃げ」「盗難&車上荒らし」「いたずら&落書き」等のいわゆる不可抗力事故は、自分が安全運転だから事故は起こさないよーと気を付けていても防げません。

車両を盗んだ犯人とか、いたずらや落書きをした犯人が仮に見つかった人も、そういう人ってお金に余裕がない人だったりするので、修理代を請求できないこともあります。裁判を起こして、資産差し押さえまでやっても、お金を受け取れず泣き寝入りする人を何人も見ました。


保険料が高いよ~って言う人は、自損事故は支払対象外にしてその分安価な保険料にすることもできます。

それぞれの保険会社(損害保険会社)によって取り扱っている保険商品が異なり保障/補償範囲は異なります。保険料も損害率(過去の保険金支払実績)等で年々変わるので、相対的に割安な保険会社/保険商品と言うのも変化します。

このあたりが、目に見えない保険と言う商品のわかりづらさでもありますが。

いざ事故が起きた時に予想外にも保険金が支払われない、となったら最悪ですよね。

そうならないように、信頼のおける保険募集人で加入すること&定期的に加入保険の見直しをすることをお勧めします。保険に知人の紹介でいわれるがまま加入して、そのまま放置(=見直さない)が一番やっちゃいけないことです。


2.意外と高い車両の修理代

事故が起きて修理、交換をした場合の一例を紹介します。

※車種や破損状況によって異なります。
①カーナビ…10~20万円
②フロントガラス…13万円(わたしの飛び石損害の修理代 涙)
③フロントバンパー…5~10万円
④サイドミラー…3万円
⑤ヘッドランプ7~8万円

いかがでしょうか、意外と高いなと思われるのではないでしょうか。

消費税が8%→10%になったので、部品代も工賃も高くなりました。

修理代を抑える方法はいくつかあって、ディーラーの純正品を使わずにリサイクルパーツを使うという方法もありますが、あの手この手を尽くしても修理代の自己負担が厳しいなという人は車両保険で備える(車両保険に加入する)というのも、選択肢に入れていただければと思います。


3.無過失事故特約

日本国内を見渡してみたときに、任意保険に入っていない人は意外と多いです。(おそらく皆様の想像以上に)

自動車保険の未付保率は12%(およそ8台に1台)と言われています。

事故が起きて、相手が運悪く無保険車両であったら、賠償金を受け取れないということも起こりえます。

泣き寝入りをしないために、「無過失事故なら等級ダウンせずに保険金を受け取れる特約」が損保各社に用意ございます。

ちなみに、特約の保険料って意外と安いです。(私の感覚ですが)

車両保険、人身傷害保険といった主契約(メインの契約)は高いのですが、加入するかどうかが任意の特約は相対的に安いです(個人の感覚です)

無過失事故特約、弁護士の特約、自転車に乗っているときに補償される特約等々、特約は入っていると安心でおススメです。検討してみては?


最後に、

「飛び石をさせた相手を特定すれば、払ってもらえるよね?」ってよく問い合わせを受けます。

答えは、「基本的に払ってもらうのは難しいと思います」です。

飛び石をさせた相手車両が特定できたとしても、相手に請求することはかなり難しいです。詳細な理由は割愛しますが、飛び石をしたとする車両が、確実に飛び石をさせて自分の車両に損害を与えたと証明することがかなり困難です。

被害を受けたことと、加害者を立証しないといけないのですが、ハードルが高いんですよね。詳細は、お近くの保険代理店、保険会社、弁護士に相談ください。

本日は、不可抗力の事故発生に備えて、愛車の修理代を確保する保険、その名も車両保険をご紹介させていただきました。

おわり

※本文掲載の数値、データは少し古いものです