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【読めるラジオ】MBのトレンドレポート 第29回ゲストは、有限会社高鳥紙業 高鳥義雄さん #029

MB:皆さんこんばんは、MBです。このMBのトレンドレポートは、自ら道を切り開いて前進する人々をスタジオにお迎えしてトークしています。

横内美紗:こんばんは、横内美紗です。今週も日々頑張るあなたのためになるトークをお届けします。

MB:横内さん、2週目です。よろしくお願いします。

横内美紗:よろしくお願いします。

MB:今日はですね、ちょっと後継者みたいな話がこの後出てくるとは思うんですけれども。後継者になったり、それを指名したりって結構大変だとは思うんですけど、まさに今回の横内さんもですね、馬場さんがお休みになって、どうですか?後継者として前任がいる状態でこれをやるってのは、ちょっと緊張感もあるんですか?

横内美紗:めちゃめちゃプレッシャーありますよ!

MB:あ、そうですか。

横内美紗:なんだろう、場の空気変えちゃいけないなとか。

MB:いや、先週良かったっすよ。

横内美紗:あ、本当ですか!

MB:めちゃめちゃ良かった。

横内美紗:ありがとうございます!

MB:キャラが違うから、これはこれでいいと思う。

横内美紗:お!

MB:どっちが優れてるとかじゃなくて、馬場ちゃんは「パ〜〜〜!」って感じなのよ。

横内美紗:はい。

MB:で横内さんは、綺麗なお姉さん。

横内美紗:おー!嬉しい。

MB:なんかこう、一本筋が通ってる感じがする。
なんかこれ、どう説明しても馬場ちゃんがじゃあ1本筋通ってないのかとか、どう説明してもなんかディスりになっちゃう気がするんですけど(笑)
そうじゃなくて、それぞれのキャラがね、ちゃんと立ってるから。

横内美紗:ありがとうございます。

MB:後継者って言ったらちょっと違うかもしれないけど、成立してる感じはあります。

横内美紗:嬉しいです。よかった。じゃあ今日も頑張ります。

MB:はい。今週もよろしくお願いいたします。

横内美紗:よろしくお願いいたします。

MB:というわけで、今夜はですね、歴史ある企業であるが故に、その事業承継で苦労しながら、今は将来を切り開くために奮闘している経営者の方をスタジオにお招きしています。どうぞお楽しみに。

横内美紗:では、今夜の1曲目は、このあと登場のゲストが選んだ曲をお届けします。Perfumeで「Dream Fighter」。

横内美紗:アナログPRプレゼンツ、MBのトレンドレポート。この番組は、情報と印象をデザインするマーケティングカンパニーアナログPRの提供でお送りします。

MB:MBのトレンドレポート、今夜のゲストはこの方です。

高鳥義雄:こんばんは。高鳥紙業の高鳥義雄といいます。

MB:よろしくお願いします。

横内美紗:お願いします。今夜のゲスト高鳥義雄さんは高鳥紙業の代表でいらっしゃいます。
高鳥紙業は、福井県小浜市でお箸のパッケージや、商品や表示用のラベルの製造、企画、販売を中心に事業活動をしていらっしゃいます。
1951年、昭和26年に創業して、もう70年以上の歴史がある老舗です。
高鳥さんはその高鳥紙業の4代目の社長として日夜頑張っていらっしゃいます。

MB:4代目ですか。

高鳥義雄:はい。

MB:70年続いてる。すごいな。

横内美紗:長いですね。

MB:お箸のパッケージで4代続いて70年って、ちょっと僕、失礼なこと言っちゃうかもしんないけど、どちらかというとニッチなお仕事だなって思っちゃったんですけど。

高鳥義雄:優しく言っていただくと、そうなんですけど(笑)
マニアックというか、地味な感じですね。はい(笑)

MB:元々それを長年やってらっしゃるってことなんですよね。

高鳥義雄:はい、そうですね。祖父の代から創業してまして、 祖父が戦後、食品油を売る紙の販売から始めまして。それがやっているうちに地元に若狭塗箸という産業が大きく伸びてきたので、それに乗っかって会社が育っていったという歴史になってます。

MB:なるほど。お箸のパッケージだから、箱とか紙袋とか、あと何があるんですか?

高鳥義雄:1番簡単なのはビニールというか透明の袋ですよね。で、次に紙の袋があって、紙の袋も抜いただけの箱と張り箱って言って、 お菓子でもちょっと上等な箱ありますよね?

MB:ありますね。

高鳥義雄:で、さらに上に行くと、桐箱っていう。

MB:桐箱もあるのか。 お箸自体を生産されてるわけではない。

高鳥義雄:ないんです。

MB:そのパッケージを作ってるってことですよね?

高鳥義雄:そうなんです。

MB:なるほど。この小浜市の名産品にあたるものが箸だから、セットというか。

高鳥義雄:はい。

MB:その地場を支える産業としてやられてるってことですよね。

高鳥義雄:そうですね、はい。

横内美紗:朝ドラでも舞台になったという、小浜市が。

高鳥義雄:そうなんです。2007年だったと思うんですけども、NHKの朝ドラの「ちりとてちん」で、 主人公のお父さんがその若狭塗箸の職人ということで取り上げていただいて、 もうあのあとは本当に街中みんな賑やか。いつもニコニコしてましたね(笑)
観光客も来られますし、お箸も順調に動きますし、みんながなんかハッピーだった。

MB:なんかその頃からそうですよね。小浜市ってなんかネームバリューがだいぶ付きましたよね。

高鳥義雄:他国の大統領の...

MB:それもありましたよね(笑)

高鳥義雄:取材いっぱいいただきました。

MB:なるほど。

横内美紗:高鳥紙業はそういった小浜の産業を支えている会社というイメージなんですが、そうなると経営はすごく安定しているように感じるんですが、高鳥さんは事業の承継に苦労なさったそうですね。

高鳥義雄:はい。2014年頃なんですけども、親族で経営してましたが、その当時の社長と私の従兄弟がちょっと喧嘩別れしてしまって、その時に飛び出した従兄弟の方について行った従業員がおられて。で、お客さんも上手に連れて行かれて。ちょっと寂しい時期を。

MB:なかなか大変な話ですね、それね。

高鳥義雄:きっとね、親族でやられてると、こういうことは多々あるんでしょうけども。
その後、やっぱりなかなか回復ができずに苦しい思いをしていて。
コロナも経て。
そんな中、兄が継ぐと言いながら、やっぱ父も頑張らなって言って残ってたところ、その思いがこう、やっぱりそり合わずに反発して、もう兄の方が「辞めます!」って飛び出してしまいまして。
そうこうしてる時に母親が亡くなって。で、父1人で何もできないんで、なんとかならんかということになって、 地元に帰ってきたと。

MB:なんかすごくさらっと今話してくださいましたけど、めちゃくちゃドラマチックですよね。

高鳥義雄:テレビで観てたことが自分に起こってるのかなと思った時期ではありましたね。

横内美紗:それまで高鳥さんは違うお仕事をされていた?

高鳥義雄:そうですね。私がやっていたのは洋服の販売。店頭で婦人服の販売を。

MB:お、そうなんですか。アパレルだったんですね。なんと!じゃ、僕と同じですね。

高鳥義雄:後輩ですね(笑)それを転職して、今度は人材派遣の会社で、対象が女性が多かったので。

MB:なるほど。

高鳥義雄:女性と話すことが苦手ではなかったので、 なんか上手いことできたらなと思って。

MB:ところが、そんな感じで仕事されてたけど、呼び戻されて。

高鳥義雄:そうです。

MB:大変だったんじゃないですか。いきなり違う業種にいくっていうのも。実家とはいえ、違う業態に行くってのも大変だと思うし。

高鳥義雄:はい。

MB:事業承継が上手くいってないというか、色んな分裂があったりとか反発のある中で、お客さんも取られちゃった。で、売り上げも減っちゃってるわけじゃないですか。

高鳥義雄:そうですね。

MB:それをご自身で立て直さなきゃいけない立場になったわけじゃないですか。

高鳥義雄:確かに。はい。

MB:でも言っちゃえば素人なわけじゃないですか。

高鳥義雄:おっしゃる通り(笑)

MB:だって今まで違う仕事されてたんですもんね。

高鳥義雄:はい、そうですね。

MB:めちゃくちゃ大変だったですよね。

高鳥義雄:普通のサラリーマンやってたので、経営の「け」の字も分かりませんし。

MB:そうですね。

高鳥義雄:売り上げもピークの3分の1ぐらいになっていたので、もう自分しかいないっていうことで、なんとかあがきを今も続けてはいるんですけども。

MB:何か、例えばその先代が残してくれたノウハウがあるとか、マニュアルがあるとか、そういうのもあまり?

高鳥義雄:ないですね。

MB:ないんですか。どうやってるんですか、すごいですね。

高鳥義雄:父はちょっと寡黙で高齢だったので、あと体調も良くなかったので、あまり話で何かっていうのは残してくれなかったんですけども、たまたまお客さんのとこに行くと、お客さんの方が「あー倅が戻ってきたんか」って、ちょっと温かい目で見ていただきながら、「あの当時こんなんがあったぞ」とか、エピソードを話してくださるんですね。

MB:なるほど。

高鳥義雄:そうすると、父親だったり先輩たちがどんなふうな思いでやってきたかなっていうのが伝わっていた。いい意味で伝わってるなっていうのをすごい感じて嬉しかったですよね。

MB:あー、じゃあ、お客様から育てられてるというか、教えられてるような感じなんですかね。

高鳥義雄:はい。今も自分でそう思ってまして。お客さんが先生で、 同業他社が先輩みたいな、そんな風に思いながらやってます。

MB:お客さんが信頼して教えてくれるってなかなかないじゃないですか。
普通に考えて、お客さん側からしたら、先代も亡くなったし、じゃあもういっかみたいになってもおかしくないところをしっかり支えてもらえてるっていうのは、なんかお人柄なのか、もしくはあれですよね、前職がアパレルだったりとか、人と向き合う仕事だったからってのもあるのかもしれないですよね。

高鳥義雄:それはお客様からもおっしゃっていただいてて。
自分が今1番心掛けてるのは、小浜市で1番頭を下げる社長であろうっていう(笑)お辞儀を1番長くする。最後まで感謝の気持ちが表せられたらいいなと思ってやってます。

MB:確かにまだ短時間しか喋ってないですけど、高鳥さんすごい喋りやすいしい、いい意味でこう、偉ぶってる感じが全くないので。

横内美紗:空気がすごく浄化されてる感じがします。

MB:そんな感じする。そういうところがお客さんにも愛されるとこなのかもしれないですね。

高鳥義雄:そう思っていただけると嬉しいですね。

MB:なるほど。

横内美紗:やっぱり社員の方々との向き合い方も苦労とかなさったんでしょうか。

高鳥義雄:そうですね。やっぱり新参者がやってきて急に上に立ったら人間面白くないですよね。

MB:そうですよね。普通に考えて。

高鳥義雄:やっぱり先代、父が高齢だったっていうこともあって、ちょっとこう言えなかったこととか、間になる人もいないので、もうとにかくお話を聞こうと思って。
当時というか昔は人材サービスの仕事をしていて、やっぱり人材サービスも新しい場所行ったらありますよね?皆さん思うところが。それを受け止めてきたので、 これは僕の出番だみたいな(笑)

MB:なるほど。

高鳥義雄:逆に言うと、経験値がない分、そこで。

MB:ある意味、じゃあそういうお話を聞くことには慣れてたと言えば慣れてたわけですよね。

高鳥義雄:そうですね、人よりは経験させてもらったと思います。

MB:なるほど。そういった能力というか、ノウハウを使って向き合うことをされて。

高鳥義雄:はい。

MB:社員さんとコミュニケーション取りながら。
と、口には言うけど、大変ですけどね。

高鳥義雄:色々。紫色とか黒いダークな感じ。それをできるだけ緑とかブルーにして返すっていう。

MB:でも、社員の皆さんもあれですよね、不満も色々あるとは思うんですけど、みんな多分共通してるところは、会社を良くしたいとか悪くしたいと思って言う人っていないわけじゃないですか、基本的には。
だから、ちゃんと上手く話を聞いて、ちゃんとまとめてあげれば、きっといいベクトルにみんなでいけるんですよね。

高鳥義雄:きっとそうですね。

MB:そうですよね。そのまとめ方がすごく難しいとは思うんですけど、それをしっかりなさってっていうことなんですけど。

高鳥義雄:はい。

MB:今もまだおそらく大変な努力をされてるとは思うんですけど。
状況としてはどんな感じなんですか?

高鳥義雄:入社当時の危うさからは、ちょっと。

MB:あ、ちょっとは落ち着いて。

高鳥義雄:ちょっとは落ち着いてるかなと自分を褒めてますけど(笑)

MB:素晴らしい。いやいやいや、そう言えるだけ素晴らしいです。なるほど。

高鳥義雄:やっぱりお客様の方は、先代・先輩たちの色んな仕事ぶりをいただきながら、 盛り返せるっていうほどまではいけてないですけど、一定のつながりを維持できてますし、従業員の方ともそういった話をすることで少しずつ前を向けていますので、ポジティブな部分がところどころ出てくると、よしよしと。伝わったな~って思いながら。
みんなも不安があったと思うんですね、そんな状況を分かってほしかったんだなっていう風に理解できているので、だったらそれを返してあげたい。
そこ残ってくれたっていうのはすごく貴重なことだと思うので、できるだけみんなの働きやすいとか、思いを形にしてあげるような会社にしたいなっていう気持ちでやってます。

MB:なるほど。事業承継問題って多分今いろんな会社が直面してるとこだと思うんですよね。

高鳥義雄:はい。

MB:僕はアパレルの人間なんで、アパレルのことしかあまりわからないですけど、アパレルもちょうど90年代あたりにボコボコおっきい会社とかお店がいっぱい出てきたので、今後継者どうする問題が色んな会社で起こってるんですよ。
だからこれ聴いてらっしゃる方も心当たりがある方が、俺が息子に継いだらどうするんだとか、逆に息子さん側で親父亡くなったらどうしようみたいな思われてる方、結構いるんじゃないかなと思うので、こうやってなんか話を丁寧に聞いて、お客様から育てられてっていう話は勇気づけられるところもあるのかなと思いますね。

横内美紗:では今後、高鳥紙業はどんなふうに成長していきたいなっていうのとか、おありでしょうか。

高鳥義雄:はい。まだ気持ちというか、マインドのセッティングが先かなとは思っているんですけども、自分自身としては 変化できないことを絶対に受け入れないっていうふうに考えてまして。
止まらないことを探し続けること、学び続けることを繰り返ししていけば、迷子になってもどっかにたどり着けると思うので、そうやって成長させていきたいなって強く思うようにしています。

横内美紗:そんな高鳥義雄さん率いる高鳥紙業の最新情報は、会社の公式サイトでチェックしてください。

MB:では最後に高鳥さんのフェイバリットソングを1曲ご紹介いただこうと思うんですが、最初の選曲はPerfumeの「Dream Fighter」でしたね。
何でこの曲だったんですか?

高鳥義雄:曲の入りからもう気持ちがスっとまっすぐ前を向けるっていうところが大好きな曲です。

MB:なるほど。

横内美紗:では、お別れの曲はどうしましょう。

高鳥義雄:はい、これもベタですけど、Mr.Childrenの「終わりなき旅」です。

MB:いい曲ですね。これもなんか歌詞が本当に共感されるというかね。そんな感じですかね。今夜のゲストは高鳥紙業の代表取締役、高鳥義雄さんでした。高鳥さん、ありがとうございました。

高鳥義雄:ありがとうございました。

MB:ということで、お届けしてまいりましたMBのトレンドレポート。
横内さん、いかがでしたか?

横内美紗:はい、もうあっという間に終わりましたね。
なんか人と人、大事だなってすごい今回のトークで感じました。

MB:そうですね本当に。あと高鳥さん、真面目な方ですね。

横内美紗:真面目ですね。

MB:言葉もそうなんだけど、挙動、スタジオに入る時と出られる時とかも、深々お辞儀して。
あれ?社長じゃなかったっけ?って。めちゃくちゃ腰が低くて。
ああいう人だから、多分残されたスタッフさんとかにも愛されるんだなってすごい思いました。
というわけで、次回のゲストもお楽しみに。
横内さん番組の告知とかしてくださいよ!

横内美紗:お!いいんですか?

MB:いいですよ。

横内美紗:やった〜!ありがとうございます。
私、FM新潟で毎週木曜日午前11時30分から「横内美紗のStory ,Colorful Flower」という番組をお届けしておりますので、ぜひ聴いて下さい。

MB:じゃあ、僕も枠があったらゲストにぜひ呼んでください。

横内美紗:ぜひ遊びに来てください!
本当にこれっていうものを決めずにですね、フリートークとかやってますので。

MB:そうなんですね。

横内美紗:多分私はそちらの番組では結構フニャフニャしてると思います。

MB:フニャフニャしてるんですか?

横内美紗:はい。今日はちょっと緊張して、しっかりカッチリやろうって頑張ってるんですけど、フニャフニャしてます。

MB:何その言い方(笑)そんな一面もあるんですね。
ありがとうございます。楽しみです。
というわけで、今日は横内さんのリクエスト曲をいただけるということなんですけど、どうします。

横内美紗:NakamuraEmiの「新聞」をかけたいと思っております。

MB:これ、選曲理由は?

横内美紗:NakamuraEmiさんが大好きっていうのもあるんですけど。この曲はですね、便利になっていく時代も素晴らしいんですが、その中でも思いやりだとか、人と人の繋がりってすごく大事なんだよって考えさせてくれる曲なので。

MB:今日の内容にぴったりじゃないですか!

横内美紗:そうなんですよ。

MB:素晴らしい。

横内美紗:選曲させていただきました。

MB:さすがですね。

横内美紗:はい、もっと言ってください(笑)

MB:それではまた来週、この時間にお会いいたしましょう。お相手は

横内美紗:横内美紗と

MB:MBでした。

横内美紗:アナログPRプレゼンツ、MBのトレンドレポート。この番組は、情報と印象をデザインするマーケティングカンパニーアナログPRの提供でお送りしました。

▼高鳥義雄さん最新情報
有限会社 高鳥紙業:https://takatorishigyo.ecweb.jp/

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