新卒初めの1ヶ月を終えて

2023年の4月は私にとって新しいチャプターの幕開け!
早いものでもう1か月も経ってしまいました。

まさか自分がオフィスビルの高いところからコーヒー片手に大都会東京を眺めてるだなんて。(研修はほとんどリモートでしたが)
今のフレッシュな気持ちを忘れないよう、ここに文章として残しておこうと思います。

はじめに

 私は俗に言う「意識高い系」です。大学生のころから経営者との人脈を作りたくて社長相手に営業したりしてました。「自分の人生をコントロールしたい」という一心で就活と並行してアメリカの会計士を取得し、大手の会計ファームに内定しました。そんな背景があるので私は人一倍、この入社を待ちわびていました。不安と興奮を噛み殺して臨んだ一日目は忘れられません。

1か月でやったこと

この一か月はみっちり座学に取り組みました。ビジネスマナーや会社のルールなどの基本的な内容に加え、監査の実務や会社の内部統制の仕組み、リスクやコンプライアンス、独立性の重要性についてバランスよく教えてもらいました。仕事終わりは研修の内容を見返したり、次の日の計画を立てたり、仕事スイッチが入りっぱなしでした。
 研修中に先輩から教わった、学びの1:2:7の法則が印象的でした。人は7割を現場で、2割を上司や先輩からのフィードバック、1割を研修などのトレーニングから学ぶということでした。たった1割の座学でしたが、僕にとってはそれ以上の価値がありました。例えば、「懐疑心を持ちましょう」という研修。研修の中で見せられる寸劇ビデオの中で悪い例として紹介される「なんでもいい加減な理解のまま進めてしまう男性社員」がまさに営業インターン中の自分だったのです。経験してきた痛々しい失敗を思い起こさせるいい機会になりました。インターンやっててよかった。

振り返ってみて

 この1か月を振り返ってみてまず思うことは、本当にいろんな人がいるということです。帰国子女とか、経営者の御曹司とか、公認会計士の定期採用組とか、事業会社から中途で入ってきた人とか。私の研修講師はなんと、日中の仕事が終わってから、夜は美術大学でアートを学んでいるそうです!
バックグラウンドも、仕事へのモチベーションも様々です。

また、徹底的に管理された社内環境のすばらしさも実感しました。情報が非常に整理されているので、とても快適です。マニュアルを読めばたいていの問題は解決します。
 労働時間の管理も徹底しています。激務と名高い噂の監査法人ですが、現状はまだ鳴りをひそめています。働き方改革をはじめとして、社会がホワイト化しつつある中で、ロールモデルであるべき監査法人においても徹底して新卒社員を定時で退社させています。退社後も自分の時間がたっぷりあります。
一方、シェアハウスで同居してるITベンチャー勤務の女の子は、研修を1週間で早々に終え、翌週からは朝5時起きで出社して、毎日日付が変わるギリギリに帰ってきます。世の中がホワイト化したとはいえ、周りがバリバリチャレンジしている様子を見ると、「こんなゆっくり研修してていいのだろうか」と、居ても立ってもいられない気持ちになりました。

この一か月は、我ながら良い動きができたと思います。点数をつけるならば、90点くらいつけてあげたい(笑)
プライドを捨て、泥臭く自分から教えを乞うこと、目の前の仕事の目的を常に意識すること。この2点を特に意識して臨みました。
研修の内容も日付が変わるまで振り返っていました。えらい。
入社初日くらいのタイミングで、とある人生の先輩がfacebookで投稿した内容に背筋が伸びたのが懐かしいです。

「成長しない人」が選ぶ順番は決まって、
質→量→スピードなんです。
昨日もうちの会社の新入社員に「この前のあの案件、どうなってる?」と聞いたら、「すみません。質を求めるあまり…。」と返ってきたんで、「ちなみに、新人が「質」と呼ばれるようなものをいきなり出せるの?」と聞いたら、「すみません。出せません。」と返ってきて…(笑)
「仕事の質をとるか?量をとるか?」もなにも、何の知識もない新人が「質」なんて取れる訳がない。「質」というのは、新人の選択肢に無いんです。これ、絶対に覚えておいた方がいいと思います。新人が選べるのは「量」か「スピード」だけです。
じゃあ、新人が取らなきゃいけない仕事の「質」と「量」と「スピード」の正しい優先順位はどうなるかというと「スピード」→「量」→「質」です。つまり、スピード感が無い遅い時点でアウトなんです。厳しい話をすると、
上司から「あの件、どうなってる?」と言われた時点で終わりです。

とある先輩のfacebook投稿より

そして、もう一つ。
これをやっちゃう人って、まあ成長しないよなぁ、というのがあります。それは「今、考えても答えが出ないものを考え続ける」です。これをやる人って本当に多いです。
「あの案件、どうなってる?」と聞いた時に、「いや、今、○○をどうしようか悩んでまして…。」と一見、仕事してる風な返事が返ってくるんですが、そもそも、それは「悩んだら答えが出る問題なのか?」それとも「今悩んだところで、不確定要素が多すぎるので、答えが出せないものか?」。結構な割合で後者で頭打ちしている新人がいます。
悩んだところで答えが出ない問題を悩んでも仕方がなくて「今、動かすことができるものは何か?」を考えることが大切。つまり、悩んだところで答えが出ない問題を秒で切り捨てる思考回路を持つこと。

とある先輩のfacebook投稿より

目的をずっと意識できたのは大石さんの『コンサル1年目が学ぶこと』のおかげです。

コンサルタントというのは、基本的にはサービス業です。その基本は、相手のニーズを聞いて、それに応えていくことにあります。ですから、クライアントが何を求めているのかを把握することが、まず、何よりも大事です。 そして、求められている中身がわかったら、次は、そのレベルにおいて、何がなんでも、相手の期待以上の成果を出す。これが、ビジネスのすべてです。

大石哲之著『コンサル1年目が学ぶこと』より

気付いたこと

①上司はいつでも相談ウェルカムだが新人は思いのほか消極的

「変な質問だと思うかもしれませんが」と僕は聞いた。「どうしてほかの社員の人に影の役をやらせてあげないんですか?」トニーはあっけにとられたように僕を見ていった。「喜んでやらせたいよ。でも誰も頼んでこないんだ」

アレックスバナヤン著『サードドア』より

このシーンをリアルにみている感覚になります。相談する必要がないのか、先輩の時間を邪魔したくないという親切心からか、定かではないですが、おかげさまで今ならだれでも邪魔し放題だとひそかに思っています。

②ハードスキルの習得は自主性が100%。
誰も勉強しろとは言ってくれないです。気を抜いたら死にます。エクセル勉強します。

③戦い方は人それぞれ。自分の強みを生かした戦い方を考える
僕みたいに個人で突き進んでるやつもいれば、群れで仕事をしている連中もいます。他人のやり方に動揺せず、自分に合った戦い方を模索しようと思います。

④なんとなく憂鬱になる夜もある
環境の変化もあってか、夜突然ブルーな気持ちになることもありました。シェアハウスに住んでたのでそんな時は住民とたわいもない話をして心を落ち着けていました。何でも話せる友達は大事です。

これから

今の姿勢を維持しながら、今後は以下をアクションしていきます!

○やらないことを決める。

「つまり、その80%という大多数を決める20%の要素にだけ注目して仕事をしましょうということです。 20%だけ検討すればよいなら、スピードは5倍になります。もしくは、同じ時間をかけるとすれば、20%の重要な部分を5倍の密度で深く掘り下げることができるわけです」

大石哲之著『コンサル一年目が学ぶこと』より


正直なところ、やろうと思えば仕事はいくらでもあります。しかし、顧客や上司から期待されていないところを頑張ったとしても誰にも感謝されません。コンサルたるもの、重要なことにフォーカスし、それ以外を切り捨てなければバリューは出せません。研修の振り返りはいいことですが、重要度に基づき濃淡をつけながら振り返らねば、時間がいくらあっても足りなくなります。この時間を削って上司と飲みに行ったり、本を読んだり、なんなら早く寝て十分な休息をとるなど、よりパフォーマンスに影響することに時間を
注ごうと思います。

○何を聞いても無限に教えてくれる友達のような先輩を作る
ひよっこの成長は先に紹介した人生の先輩の言う通り、「悩んでも意味がないことを秒で切り捨てる」ことがカギを握っているのだと思います。
この場面において、どんな人間でも友達になれる能力は立派なスキルだと思います。
持ち前の愛嬌を駆使して、何でも教えたくなる後輩になり、先輩を巻き込んで圧倒的スピードで成長できればと思います。

私の一か月はざっとこんなものでした。

人生一度きりの新卒一年目を悔いなく終えられるよう、今後も張り切っていきます!
応援よろしくお願いします!

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