松本本屋案内 3
アガタ書房
人形屋が多くある飯田町と呼ばれるエリアに、今回訪れたアガタ書房はあります。
棚を見ると店舗左側は音楽関連書とCD、更にレコードが充実していました。中央は文芸関連。出版関連の本はこの棚にありました。右側は郷土関連。特に山岳書が充実していました。串田孫一の棚もありました。じっくり見るとなかなかに面白い本があったので、今回はそれらを購入。
話を伺うともともとは貸本屋をやっていたそう。店舗のHPを見ると、貸本屋の以前は回覧雑誌・新刊書店をやり、そこから貸本屋、古本屋へと転換していったようです。さらに話を聞いてみると、やはり松本も以前と比べ本屋(新刊、古本屋)の数は減っていっているとのこと。個人的にはここ数年で新たな古本屋がいくつかできているのも見逃せないです。ただやはり昔からある古本屋が減っていくのは結構寂しいものです(記録が残っていなかったら数十年くらいで「そこに本屋があった」ということもわからなくなりますし。
今回買った本
今回買った本は『一商人として』(岩波書店)、『本の醍醐味』(関西市民書房)、『本の本 イギリス出版事情』(研究社出版)の3冊。『一商人として』は新宿中村屋創業者相馬愛蔵についての本であり、このタイミングで相馬愛蔵が長野県出身(安曇野)の人物であることを初めて知りました。またこの本には持ち主の蔵書印と贈り主の名前が書いてありました。いわゆる痕跡本。持ち主と贈り主については来歴調査してみます。
『本の醍醐味』、これはどうやら泉啓一という方の本とのこと。この人はいづみ書店という本屋をやっていたということみたいなので、いづみ書店について後々調査をしてみようと思います。
『本の本 イギリス出版事情』は海外出版事情の本なので購入。イギリスでの書籍販売について記述があるので他のイギリス出版史関連の本と比較用。
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