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熊本本屋案内 2

長崎次郎書店

長崎ではなく熊本の本屋です。

熊本市電のB系統で新町へ。熊本駅から行く場合、辛島町あたりでB系統に乗り換えとなります。新町の電停で下車してすぐ、電停から見えるところにあるとても古い建物が、長崎次郎書店です。本稿執筆現在、熊本市唯一の御書印参加店です。熊本市は創業100年を迎えた本屋(新刊、古本関係なく)が非常に多い地域でありますが、長崎次郎書店も140年以上この地で営業しています。もともとはここが本店で、後に上通に長崎書店がオープンします。建物が大きいわりにはやや狭いのかも、と思うかもしれませんが、棚に挿してある本はどれもいいものでした。熊本の郷土に関する本はかなり揃っていました。また、棚以外に奥にはギャラリーがあり、原画展などが行われています。ブックカバーはシンプルなものですが、個人的に好きなブックカバーの1つです。この店を知ったのは自分が本屋を巡り始めた頃、e-honを検索していたらたまたま見つかった、というものでした。熊本には今まで4回行っていますが、そのうち3回はこの長崎次郎書店へ訪れています。

今回は熊本市の御書印制覇も目的の一つであったため、本以外にも御書印を押してもらいました。御書印には、長崎次郎書店が書かれた森鴎外『小倉日記』の一節が書かれています。この店、創業も非常に古いものですが、建物もなかなか古く、国の登録有形文化財に指定されています。1階が本屋ですが、店の左側にある階段を登り2階へ行くと喫茶店となっています。暑い夏には本当にオススメです。買った本を喫茶店でコーヒーとともに味わうのも、なかなかいいものだと思います。

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長崎次郎書店 外観

今回買った本

今回買った本は、『国道3号線 抵抗の民衆史』(共和国)。共和国の本なら東京等でも買うことができると思います。ただ、九州にいると九州方面への本を見つけるアンテナがこの本に反応したのだと思います。ほぼ直感で購入しました。今後も九州へは本屋を見に行くと思うので、九州を取り巻く諸々の話などは頭に入れておきたいものです。

長崎次郎書店・長崎書店の社史があればほしいなぁ、と...



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