「魅力的な人間である可能性」の指標になんのはおそらく恋人の有無

彼氏いない歴イコール年齢、そろそろプロの拗らせ独り身女に片足を突っ込みつつある私が思うに、恋人はいた方がええ。ただ単に「寂しさを埋めるため」とか、「恋愛をしておいた方がいいから」とかそんなちっちゃい理由やなくて。それ以上に人間として、恋人はいた方がいい。

中学生くらいの頃は、恋愛がしたくてしたくてしょうがなかった。だって楽しそうやし。理由はただそれだけ。
同級生達が続々と恋人を作り、休みの日にデートに繰り出すのを見て、これが「青い春」ってやつなんやなと理解した。何よりもデカかったのは、イベント事。数少ない友達に恋人が出来る度、イベントで私は孤独になった。体育祭ではカップルの写真を撮る係にまわり、文化祭ではカップルをお化け屋敷へ送り出す。修学旅行では行動班なんかあって無いようなもの。
「恋」というのはいつ何時も最も最優先されるべき事柄である。多分どこぞの偉人がそれっぽい名言残してると思う。人間は、「恋」って物を異常に優先する。結局「恋」の前に友情なんか太刀打ち出来んのよ。

普通友情を疎かにすることは、小さなコミュニティの中、特に学生のグループの中では極刑に処されるべきほどの重罪になる。女子とかすぐ連れションしたがるやん。そういうとこ。
でも「恋愛」は、大富豪の時のスペードの3の如く友情をやすやすと乗り越える。むしろ、友情が恋愛のために道を開ける。「恋愛を優先させてあげない友達」なんてものは存在しない。友達なら、恋愛を優先させてあげて当然。そういう方程式が、恋と友情の間には食いこんでいるのだ。

「恋」が、人類の中で重要な位置を占めまくってるのはもう明らかよな。つまり人は、「恋愛経験の有無」を異常に重要視する。

いや、でも普通に考えてその通りやなって思うのよ。「恋」ってすげえ特殊。「好き」っていう気持ちには色々あると思うけど、「恋」ってやつに絡んでくるのは「赤の他人」なんよね。赤の他人に、好きになってもらう。それってめちゃくちゃすごいことやない? その人にそれだけの「魅力」があるってことになるやんか。赤の他人すらも魅了する、魅力的な一面を持っている。人間として最高位の評価やと思う。

そう思うと、私みたいに「恋愛経験ゼロ」っていう人間は、「人間として」何らかの欠陥があると思ってしまってもしゃあないと思う。し、マジであるんやと思う、欠陥。生まれて20数年、色んなタイプの人と出会ってきたにも関わらず、「好き」という感情を相手に生ませることが出来なかったっていう結果が、現在の「恋愛経験ゼロ」っていう事実を引き起こしとるわけやからね。やべえ人間なんかなって思われてもしゃあないよ、それは。

だから思う。恋人はね、おった方がええよ、絶対。「私は誰かに好きになってもらえる魅力を確実に、少なくとも1つ持っています」っていう自己紹介になる。ステータスになる。そりゃ「恋人がおる」=「魅力的な人間」っていう等式が必ずしも成り立つとは思わんけどさ。確率の話よ。恋人がいる人には、魅力的な人間が多いってこと。恋人おることをステータスにすんな、って言う人おるけど、普通に立派なステータスよ。誇っていいと思う。ガチで。

私も誇りてえなあ。初対面の人に、「魅力的な人間である可能性が高いですよ」って思わせたい。たとえ嘘でもいいからそう思わせたい。そりゃガチで「魅力的な人間」であればいいねんけどさ。正直、そんな大層な人間じゃないから。第一印象で最高のスタートダッシュ切っといたら、後でこけてもどうにかなりそうやし。

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