向日葵は太陽を向かない

みなさん、こんにちは。

まじまじめです。

梅雨の季節でジメジメした日が続きますが、梅雨が過ぎれば夏はもうすぐ。

夏になれば、青い空に黄色い向日葵の花を見ることもあるでしょう。

そのイメージから、向日葵は太陽の象徴として見られることもあります。

英語で向日葵は「sunflower」と呼ばれていますし、

日本では、「日を回るようにして咲く」「日回り」というのが「向日葵」の語源となったとされています。

しかし、本当は向日葵は太陽の方向を向かないということをご存知でしたか？

実際、向日葵は太陽の向きを求めてその方向を変えますが、

成長するとその動きは止まり、太陽に背を向ける時期が訪れます。

私はいい大人になるまで、そのことを知りませんでした。

向日葵は太陽を向いて咲くし、空が青いのは海の色が空に反射しているからだと思っていました。

要は、誰かが言っていたその言葉を鵜呑みにして生きてきたと言うことです。

いい学校を出て、いい会社に就職すれば結婚もできるし、マイホーム建つ。

私は成人するまで、ただ周りから与えられた理想のレールに乗れば

普通に生きられるものだと思っていたのです。

しかし、現実は違いました。

新卒で病院に就職したものの、一年で退職。

ひょんなことから職人を目指すも挫折。

一般企業に再就職できたかと思えば、病気に罹り頓挫。

こんな人生になるなんて、誰が予想したことでしょう。

神様、私はこんな予定で生まれたわけではありませんと直訴したいぐらいです。

しかし、すべては私が選んだ選択であり、その結果なのです。

人生は自分が思ったより、甘くないし上手くもいかない。

向日葵は太陽を向かないし、空が青く見えるのは海が青いからでもありません。

大人になってからそんな現実に嫌気がさしていたけれど、最近、ふと思うようになりました。

向日葵は太陽を向かないけれど、あの凛と空に伸びる姿はすきだし

海の反射でなくても、太陽が暑く照りつけるあの青い空もすきだ。

思い通りにいかない人生もそれはそれで味わい深いものです。

確かに、成功して結果をだすことは大事かもしれません。

けれど、まずは今の自分を受け入れてみる。

そうすると、冴えない毎日もなんだか愛しくなってきます。

今年はステイホーム期間で色んな時間の過ごし方があったと思います。

みなさんは、どんな毎日をお過ごしですか？

その毎日が、どうか、かけがえのないものでありますように。

まじまじめでした。