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意表

正直いって、映画で怖いと思ったことあまりないです。
想像力が欠如してるのか、感情が希薄なのか、恐怖映画におもしろい・くだらないはあっても、怖くてトイレもいけないとかまずない。
やはり子供時代、私の家がたんす屋を営んでおりまして、トイレが何故か隣接する工場の向こうにしか無かったという環境に鍛えられたのでしょうか。
(暗闇の中、遠くのトイレに行ったなあ)

その分、数少ない例外は鮮烈に覚えてたりします。
予備知識なしに一人で見た「リング」。あのテレビから出てくる場面は何ですか。虚を突かれ、ほとんど気が狂うかと思うほど怖かった。

「そうか!俺という人間はブラウン管というガラス一枚隔てただけで、安心していた愚鈍な子羊だったんだー!」
気づきました。意表をつかれることこそ、私の恐怖だということを。
(※よかったのはその後すぐに「らせん」を観たことですね。
  科学的アプローチの続編でなんというか恐怖が解凍されます)

そして、思い出したのです。
解凍されない恐怖のトラウマを。。

豪邸を夏休みの間借りた家族。気持ちの悪い家です。

ある家族がバカンスに家を借ります。そこに一人で住んでる、お婆さんの世話してくれたら貸してあげるという条件でした。お婆さんは部屋から出てこない。仕方なくお母さんが部屋までいって食事の世話などするようになりました。そのうち不可解な事件が家族に襲い掛かり、プールで子供が死にそうになったりします。お父さんは決断します。「もう、うちへ帰ろう」最後にお婆さんのところに挨拶しに行ったお母さん。戻ってこない。気をもむお父さんは、お婆さんの部屋に(初めて)入って、気づきます。実は、お母さんがお婆さんだった。という話。

「家」でしたっけ(原題:BURNT OFFERINGS)。
このお婆さんの亡霊に憑依されたお母さんの顔は一生忘れません。当時は「お婆さんが怖いんだ、僕は。」と思ってました。でも違った。意表を突かれるのに弱かったんです。僕のお婆さん、怖がってごめんなさい。今だったら予想できちゃったんでしょうけどね、、。

トイレ?全然無理でした。

お母さんはカレン・ブラック、お父さんはオリバー・リード
この70年代独特のドラッギーな笑みが実に気持ち悪いんですよ
海外版のポスター
日本のジャケット。なんか変ですね

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