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たてものウォッチャー(1)

「何フェチですか?」
と聞かれ、建物フェチです。と答えた私。
そんなのあるのかどうなのか。。
ともあれ世の中で建物ほど鑑賞に値するものはそうない。
大きさ・カタチ・色・素材、、、。
設計という始点と終点のないストーリーにくらくら酔うわけです。
そういう見方で建物を観る人が私だけでないことは、昔の建築家の多くが芸術家を兼任することでもわかるとおり、これは感動商売の部類です。

見事な曲線を描く熊本城の石垣の迫力、
上野の国立西洋博物館の内外装にいき渡るつくりの巧緻さ
ミラノの大聖堂のファサードを初めて見たときの感動。
ライトアップされた東京タワーとの組み合わせで見る増上寺のありがたさ。

ブルジュ・ハリファ

さらに世界イチのノッポビル、ドバイのブルジュ・ハリファ。これは観てみたいですね。2位が128階建てなので圧倒的に高い。ヘンなカタチしてますが、えらい感じがします。ノッポビルはベスト10中6つまで中国にあって、アクの強いカタチしてます。土地は広大なのに上に行きたい。上にある方がやっぱりえらいってことのか?ちょっと男根崇拝と関係あるんじゃないでしょうか?https://ranking.net/articles/highest-world-buildings

台北101という101階建てのノッポビルに登ったことありますが、どれほど景色がいいのかと思ったら、てっぺんの展望台は、もはや雲の中で真っ白けっけ。(50階くらいの方が眺望がいいという、実に残念ww)

台北101.こうなるとですね。

ただ、デカいというのはそれだけで、この建物芸術の世界においては明らかに偉いんですが、東大寺大仏殿を始めて見た時の衝撃はそういうレベルじゃなかった。
「威容」とか、よく意味のわからない日本語の存在を感じたというか、光と影、色彩や年月の重みや背景含めて、視界いっぱいに大きな量感として伝わってきたんですよね。寺の伽藍配置(レイアウト設計)というのは実は最初っから、完全に感動装置として設計されているのだ、というのを今更納得しだいです。
建立から1000年経っているけど、台北101よりインパクトありましたよ。

実はこれ以上に大きな木造建築が日本にかつてあったといわれてます。
(続く)

東大寺 万灯供養会(まんとうくようえ)9月15日に行われる。ひたすら美しい、綺麗。エレクトリカルパレードの原型ですかね。仏教は巨大な建物やキラキラ金色の仏像、こういうファンタジックなイベントを通じて、日本人の中に浸透していった。

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