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社会課題の解決にビジネスロジックが通用しない件

数ヶ月ぶりにnote更新です。
というのも、遂にマゼルプロジェクトのHPが公開になりました!

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実はHPが公開なったら更新しようと書き溜めてたりして、これから言いたいことがいっぱいある訳です。

「ボクらの未来会議」最新エピソード
ゲスト:株式会社taliki 中村タカ
テーマ:「社会課題の解決が難しい件」について

note更新してない間にラジオ番組始めました。
中高生が20年後の総理大臣として社会課題の解決策を考える「ボクらの未来会議」(Fm79.7 京都三条ラジオカフェ)最新エピソードをWEB公開しました。

ポッドキャストカバー

社会起業家の支援をしているtalikiさん。
中村さんのnoteが非常にクレバーで面白くてファンになってしまったんですが、社会課題の解決がどれだけ難しいかをわかりやすく伝えてくれています。

そもそもなぜ社会課題を解決しないといけないのか。

ラジオの中でもお話頂いたのですが、社会課題という言葉って意識してない人からするとピンと来ないと思うのですが、これをもし解決出来なかったらどうなるのか。答えはとても簡単で「不幸な人間が増える」です。

この場合の不幸とは「死ぬ人が増える」とか「住む家がなくなる」とか「国民の自由がなくなる」とかあらゆるタイプの不幸です。

だけどなぜこれがピンと来ないかというと、「幸せってなんだろう?」を考える機会が少ないからだと思います。いわゆる「幸せを本気出して考えるやつ」をしていないからですね。
つまり今何に恵まれていて、何が足りていないのか、考える機会がないので今でも十分不幸と感じていたり、今の恵まれている環境が当たり前になってしまって「このまま課題解決しないと困る!」とは思えないんじゃないかと思います。「失ってはじめてわかるありがたみ」みたいな。

課題解決の難しさの本質

だけど世の中には「失う前に気付ける」ような想像力の豊かな人も一定数いて、そういった人達は社会課題を解決しようと奮闘する訳ですが、社会課題の解決を事業化することの難しさという壁に直面します。
この辺りの詳しい話は中村さんのnoteを見て欲しいんですが、難しさの本質は「社会課題の解決に旧来のビジネスロジックが通用しない」という点ではないでしょうか。その理由はいくつかあります。

1)社会課題に気付ける人の方が少数派
前述したように社会課題に視点を合わせようと思うと、社会ってなんだろう?ということを紐解く想像力の豊かさが必要になってきます。
これってかなり哲学的な話になってきますし、課題が表面化してこないと普通考えないですよね。

2)大衆が「求めていないもの」を提供することでお金を作り出さなくてはならない
1)の要素によって社会起業家はほとんどの人が想像出来ていないし必要だと気付いていないベネフィットを提供することになります。
その潜在的なベネフィットをありとあらゆるアイディアを駆使してお金に変えていくというある種錬金術的な発想が必要になります。

3)社会起業家は一般的起業家と不利な条件で競争することになる
通常のビジネスとの大きな違いは社会起業家は「社会課題の解決」と「事業化」の2つの大きなミッションを同時にクリアしないといけないということ。
「事業化」だけ考えるのであれば「人々が求めているものはなんだ?」ということをある程度シンプル思考で考えることも出来ると思うのですが、ここに「社会課題の解決」という軸が入ると、2)で解説した通り「大衆が求めていないものを提供してお金を頂く」という最初から矛盾をはらんだ超難問に挑む必要があります。これはいわば「縛りプレイ」的なスーパーハードモードな訳です。

3)の「競争する」という点は、ニッチ戦略的に他の事業者と同じ土俵に立たないという手法があるとは思いますが、広い意味で考えると「お金」という一つのリソースを様々な業種が取り合う訳でそういう意味での競争の中にいると思います。 

マゼルプロジェクトではこの社会課題の抜本的な解決を『“教育”を通して社会課題に気付くことが出来る人間を増やす』というアプローチで取り組んでいます。(もちろんこの取り組みも1)〜3)の壁にもれなく直面する訳です。)

社会起業家はスーパーヒーロー

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noteの中で中村さんもおっしゃっていますが、ここまで解説した通り社会起業家はとんでもなく難しい難問に立ち向かっているし、他人が見れば「そんなことせんでええやん」と思えるかも知れません。
だけどスーパーヒーローってそんなもんだと思うのです。
ウルトラマンだって仮面ライダーだって戦隊ヒーローだって、別にやらんで良いけど命を懸けて戦っていて、そこには意味を超えた使命のようなものがあるんじゃないでしょうか。
ただ間違いなく言えることは、スーパーヒーローはかっこいい!!

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