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コミュ障、義実家帰省の憂鬱

毎年お盆は義実家に2泊する。
義実家には総勢20人近くの人間が滞在したり出入りがある。

昼間は台所にスタンバイ。
料亭のように小皿を用意して待機する。
暑い中ひたすら天ぷらを揚げる。

トイレに行こうとしても、洗面所を使おうとしても常に誰かいる。
お風呂もいつ入れば良いのか、声をかけられるまで待っているしかないし、夫は酒を飲んで酔っ払っておりこちらに対する配慮なんて皆無。新婚時代から涙ながらに何度も訴えているが直らない。
もう、気を張り過ぎて目眩がする。

同居の方からしたら「2日間お客さんするだけでしょ」と呆れる話かもしれないが、こちらは仕事場から帰れず2泊するような心境でしかない。
2泊するということは丸3日滞在するということだ。
数時間でもきつい。
どんなに遠くても泊まらずに帰りたいのに。

義実家に出入りするようになって13年経つが全く慣れない。

夫は「連休だ!」と喜んでいるがこちらは全く嬉しくない。
この2泊が終わらない限り、私の休みはない。
まるで胃カメラを飲む前日のような心境だ。

義実家は大昔から時間が止まっているかのような男尊女卑の世界。
女は働くしかない。
山奥だが暑い。
冷房はない。
近くにコンビニもない。

冬は極寒。

あと何年経てば解放されるのだろう。
子どもたちが大学生くらいになったらさすがに泊まらなくなるだろうか。

今年はお盆に台風直撃のようだが夫や義実家が騒ぐ様子はない。
高速道路が封鎖されようが関係なく行くのであろう。

家族の繋がりを大切にすべき。
そんなこと頭ではわかっているがどうしても無理。
あまりにも他人すぎるから。
他人なのに「家族」という名目で距離が近すぎる。

他人に生活の事、子育ての事、お金の事、色々首を突っ込まれて嬉しい人はいない。
デリケートな部分に土足で踏みこんでくる。
結婚当初から義母に色々とやられてきたから余計にそう思う。

義母は今だに私の実家の所在地(県)を間違えている。
訂正するのも面倒なのでそのまま「はい」と聞いている。
あちらも私に興味がない証拠だ。
帰ってきてほしいとはカケラも思っていないだろう。

自分の実家の事は実子が手伝えば良い。
相続も実子しか権利はない。
実家の事でできない部分があるなら、その時に手伝ってもらえるか配偶者に相談する。
最初からアテにしてはいけない。
配偶者を使って親孝行しようとしてはいけない。

そもそも、お互いの実家にそれぞれ帰れば済む話じゃない。
誰も我が子や孫以外を待ってはいない。
お互いにwin-winではないか。

私にも娘と息子がいるが、将来その配偶者にここまで思われてまで来てほしくない。
お互いにお金もかかる。
せっかくの休みはそれぞれ充実させたら良い。

テレビで盆正月の渋滞の特集を見ると「みんな本当に嬉しくて行っているのかな」と思ってしまう。
日本人ってみんな東京にいるかのように休みが始まると下り方面が渋滞し、連休後半は上り方面が渋滞する。
本当の東京人はほとんどいないのだろう。
私の弟や友人も東京に憧れ、東京に就職し、そこで出会った人と結婚しているが、どちらも実家は下り方面だ。
その子どもは「東京出身です!」となるのだろうがルーツは違う。

話はそれてしまったが、アリの行列のように高速道路に並んだ車の中に沢山我慢している妻や夫がいる気がしてならない。

帰ってきてすぐ仕事という所も救いがない。

同じような心境の皆さん、頑張って乗り切りましょう。
無事に帰って来れますように。

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