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みんなナゾ怪人

コジコジという漫画のキャラクターに、ナゾ怪人スージーというキャラクターがいる。
コジコジのクラスメイトで、いつもブヒブヒという悪魔と連んでいて盗みや詐欺なども平気でするようなおおよそメルヘンの国には相応しくない人物だ。

そんなスージーには誰も知らない秘密がある。三日月の夜になると絶世の美女に変身し心も美しくなり性格も全く変わってしまうのだ。変身してもナゾ怪人の時の記憶は残っていて、美女スージーはナゾ怪人の時の自分を嫌悪している。そしてナゾ怪人スージーも美女の時の記憶が残っており、やはり品行方正な美女スージーを嫌っているのである。なので、その秘密は明かされることはなく、普段のスージーを知っている人が美女スージーを見ても同一人物とは誰も気が付かない。コジコジを以外は。

コジコジは美女になっているスージーに、「あっ、スージーだ!おーい」と声を掛けて近づいてくる。美女スージーが何故自分だと分かったのかと驚いていると、「スージーはいつでもスージーでしょ ちがう?」と当然のように答える。そんなコジコジに美女スージーが普段の自分と今の自分、どちらが良いかを尋ねるとコジコジは不思議そうに、「別にいつもと同じだと思うけど…スージーはスージーだから普通だね。」と答える。

考えてみると、人間誰しも多かれ少なかれスージーのように二面性があるのではないだろうか。コジコジのように全く裏表がない人もいるかもしれないが、学校や社会での自分と誰にも見せない一面を持つ自分…。でもそれはどちらが本当の自分とかではなく、どちらも本当の自分であり、どちらが良いとかではなくどちらも同じで普通なのだ。

そんな自分を丸ごと受け入れてくれる人に出会える人もいれば、一生出会えない人もいるだろう。もし出会えなくても別に不幸ではないと思う。コジコジのように自由に生きれば良いのだ。

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