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本棚問題と趣味の変化と。

この週末は実家に戻っています。
ここしばらくは実家に帰るたびに本の断捨離でブックオフ通いをしていましたが、今日はさすがに暑くて断念。
前に帰った時には映画のパンフレットをほぼ出し終わり、今回は北斎の画集と展覧会の図録を出しに行くつもりでした。
図録、重たいんですよね。
もはや本棚から取り出すのも、膝に乗せて見るのも億劫。でも昔はこんなに重たいものを、展覧会のあと電車に揺られて持って帰ってこられたんだなあ… しかも1時間近くも立ちっぱなしで。

それはさておき、前回の帰省時はスピリアールトの図録もブックオフに持っていってしまいました。

展覧会で初めてスピリアールトやアンソール、ペルメークといったベルギーの画家の作品に出会った時にはあまりに訳が分からなさすぎて、途中でもう嫌になり、速足で会場を通り抜けてしまいました。絵を観に行ってあんなふうになったことは、後にも先にもありません。
が、何も分からなかったことがかえって悔しかったのか、その後スピリアールト展があった時にリベンジのような気持ちで観に行って、そうしたらそこで突然はまってしまったのです。
でも改めて図録を見返してみると、スピリアールトの画面て、暗いのです。
病的に暗い…
夏の景色を描いているはずなのに、太陽の熱などどこにも感じられない…
図録の整理を始めた頃、スピリアールトは手放さないだろうと思っていたけれど、いつの間にか好みが変わっていたのですね。そういえば学生時代に好きだったロートレックも今はちょっと苦手かも。

しかしいつもの悩みなのですが、実家は私のひとり暮らしの部屋よりはスペースがあるので、「こんどこそ古本屋に出そう」と決めていた本でも、いざ実家で本棚を前にするとひよります。
そんな感じでこの週末は、結局、北斎の画集を出さずじまい。あげく「最後にもう一度目を通しておこう」なんて思ってぱらぱらとめくり始めたらよけいに出せなくなりました。
…あれ?
今日、ブックオフに行かなかったのは、真夏日で出かけるのが辛かったからじゃなくて北斎に未練があったからかな??





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