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アーユルヴェーダとヘナの関連性

アーユルヴェーダはインドの伝承医学。
インドと言えばブッダ。
知らなかったのですが、ブッダというのは名詞であって、悟りを開いた人全般を指すようです。

今ではブッダといえば
仏教の創始者、釈迦だと認識されているので、
ブッダと書きます。


ブッダがアーユルヴェーダの治療を受けて
当時では珍しく80歳まで長寿を全うしたのは
有名な話です。

人生50年生きれば大往生だった時代に
80歳まで生きるとは驚きです。
どんな治療をしたかも気になりますが、
そもそも生きるためのエネルギーである「オージャス」が体内で上手く作られ、
ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)バランスが
良かったのは間違いでしょう。





ブッダとアーユルヴェーダの関連性


アーユルヴェーダの歴史は数千年といわれますが、
仏典に、紀元前5〜6世紀に生まれたブッダがアーユルヴェーダの治療を受けたという記録が残っているので、少なくとも2500年以上の歴史があることは
確実です。

食事で変わる心と体
アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ
香取薫・佐藤真紀子

パンチャカルマ



ブッダが受けた治療は「パンチャカルマ」という療法で、現代にも残されています。
荒治療ですが、体の中の悪化したドーシャを一ヶ所に集め、わざわざ下痢や嘔吐がおきるように仕向け、悪化したドーシャを排出させる療法です。

※この療法については自己判断は危険です。パンチャカルマをとりいれている専門家の指示の元に
ご自身の責任で行ってください。


ブッダは、数日間オイルマッサージを受けたあと、下剤を染み込ませた蓮の花の匂いを嗅ぐという方法で30回も下痢をおこした

古代インドの苦行と癒し
ケネス・G・ジスク著
時空出版 1993年

排泄物と一瞬に悪化したドーシャを全部、体から追い出してしまえば病気を根絶やしにできるので、
再発することはほとんどない、という理論。


そして、その後のケアまでが大事で
身体が正常に戻るまでスープだけをとるようにと
侍医が指示したと、古典書には書かれています。


食べ物が良薬にも毒にもなる、
ブッダの体験からも
アーユルヴェーダは、食べ物の性質と食べ方について徹底的に追求した医学だと分かります。

食べること以外には、なにか、身体をケアすることはあったのでしょうか。

インド繋がりのヘナ

インド繋がりで、植物染めのヘナ。
Henna=ヘンナですが、日本語だと変な、になるので
ヘナになったのでは?説があります。
髪を染める染料として使われているヘナは
薬効性がありこれもまた歴史が長く、民間療法で使われていました。
今回の本題でもある、アーユルヴェーダとヘナの関連性についてです。


ヘナは植物でハーブの一種。薬効性があるものですが、日本では化粧品としての扱いで
主に髪(白髪)を染めることに使われています。
白髪を染めても頭皮や髪が傷まないので
頭皮環境を整えるものとしての方が実はしっくりきます。

アーユルヴェーダとヘナの関連性を調べてわかったのはアーユルヴェーダの古典書にはヘナは書かれていないこと。
※あくまで古典書での記述です

意外でした。
同じ時代に存在していたのは間違いはないのですが。


ヘナは、Lowsonia Inermis「ローソニア・イナルミス」という学名で
インドでは古くから家庭で民間療法としても使われた植物です。
原産地は北アフリカから西南アジア
ミソハギ科の植物で、白い芳香の強い花を咲かせます。


インド、ネパール、エジプトではヘナは髪を染める他にメヘンディアートという肌に装飾を施す染料として使われていました。


和名では、指甲花(しこうか)といいます。
エジプトに発し、漢代に中国に渡り、婦人が指の爪や皮膚を染めるのに用いたとされます。
この名前からもわかるように
クレオパトラはヘナで爪を染めていたようです。


抗菌作用に優れているので、エジプトのミイラを包む布にはヘナが使われています。


ヘナはエジプト、北アフリカの歴史の方が長い

ヘナも、一般的にインドが有名ですが、元はエジプトや北アフリカが発祥で、実はインドよりも歴史が古いのです。

何よりも先程書いたように
アーユルヴェーダの古典書にもヘナとの関連性は
書かれていないので、アーユルヴェーダの代表的なハーブではありません。
ターメリックはアーユルヴェーダにおいては
整肌にも使用される、とあります。


たまにヘナがアーユルヴェーダの代表植物だと記載がある広告も見たことがありますが、
実は関連がありません。
もちろん、100%ヘナのみであれば頭皮にも刺激はないのでケミカルフリーでの白髪染めをお考えの方は
試してみる価値があることは間違いありません。


お読みくださりありがとうございます。

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