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元リアル配信者がVTuberを2年続けて気づいた、V界隈の光と影【個人的考察】

はじめましての方は、はじめまして!
そうでない方はおはこんにちばんにゃー! 
まゆにゃあです(=^・・^=)

しばらく間ががあいてしまいましたが今回もよろしくお願いします。

当マガジン、前回の記事はこちら⇓⇓

個人的見解に依る現状分析:
VTuberとはそもそもなんなのか。

キャラクターにアイデンティティを載せて楽しんでいたのが
黎明期のVtuberなら、
キャラクターという仮の依代(ガワ)を通じて、
中の人のアイデンティティを愛でるのが今のVtuber界隈であり、
結局のところ、
その本質は旧来と何も変わっていないと思われる。

ただし、旧来と大きく異なるのは、
そもそもの可処分所得(場所的/金銭的/肉体的/精神的)
が減っているので、
それにかけられるコストという観点から見ても、
正しい知識や正しさの普及が進まないのではないか
と考えている。

なお、この記事内での旧来とは、
アメーバピグ(PC/Flash版)、ニコッとタウン
等のアバターコミュニケーションサイト、
プラットフォームを指すこととする

V界隈が正しく発展していない理由を、
放送主視点で仮説を立てて考えてみる

これはVTuber(クリエイター)として思うことであるが、
使った時間的心理的体力的コストに見合うパフォーマンスが、
必ず得られるわけではないことが、まず一番に挙げられる。

また、活動準備にかかるコストを最小化するには、
必要な知識、才能(絵を描ける等)、放送や動画投稿に関する
機材が全て揃っていることが絶対条件である。

どれかが欠けていれば、その都度万単位の費用が追加でかかる。
(※実際私は絵が描けないので、衣装変更や3D等の製作に際し、
毎度約5万円掛けている。
この業界ではこれでも最安値レベルらしい。)

そして、
通常の放送機器も買うとなると高価であることも、
大きな障壁だ。
スマホのみでも配信できる環境が整ってきたとはいえ、
やはり複雑なことをしたいとなるとPCが必須になってくる。
最近個人勢にも流行りつつあるVRMモデルを使った3D配信や、
VRChatから放送、
もしくは動画ともなるとHMD等準備が必要で、
その費用もかかる。
また、
昨今のOculusのFBアカウント凍結事案のように、
突然その利用権利を剥奪されるリスクも有る。

そのリスクを取ってまでそこに投資するか?
と言われれば疑問が残る。
少なくとも私がその立場なら、
今、VR放送等にコストを掛けようとは思えない。

今の界隈は温度差が極端である

黎明期のVtuber
(私が過去に上げた記事で言うところの0~1世代)
のあの熱量が今もまだあれば、
Live2DやFacerig等のソフトウェアが一気に普及したように、
正しく界隈は発展するのだろうと思うが今はそうではない。

自分というコアのない構ってちゃん、察してちゃん、
キッズの温床になってしまったことが
この界隈の健全な発展を阻んでいる気がする。

そして、入ってきたはいいが、
自分という人間を証するコンテンツを持ち合わせていない、
誰かの真似をするようなVTuberの処遇をどうするか?
と言うことも難しい問題だ。

YouTuberに興味ない層が
Vtuberにハマったのはなぜかを考える。

リスナー視点で私の持論を語るなら、
生身放送者/動画投稿者(所謂YouTuber)は
陽キャ向けコンテンツであり、
キャラクター放送者/動画投稿者(いわゆるVtuber※)は
陰キャ向けコンテンツである。
※陽キャ向けVtuberもいることは認知しているが、
便宜上この記事では陰キャ向けとする。

そもそも、
姿も形もアイデンティティも何もかもが、
いつでもどこでも誰でも何度でも変更可能なVtuberというのは、
現代ネット文化との親和性が著しく高いことは論を待たない。
顔も名前も個人特定情報も何もかもを一切秘匿とし、
嫌になればいつでもやめることもできる。
やめて即日別の名前と姿で復帰できるという
おまけ付きで。
そのようなコンテンツと認知されれば、
匿名性を好む日本のネットユーザーがリスナーがクリエイターに
鞍替えすることは想像に難くない。

YouTuberに興味ない層がVtuberにハマったのは、
上記のような特徴から、
匿名で気が楽という誤ったイメージを持ってしまい、
それが理由で、
私がよく悪意を持った表現で使うエンジョイ勢、虚無勢、
とりあえず名乗ってみた勢が、爆発的に増えた理由である
という可能性を捨てきれない。

ただし、先行者利益が切れて久しい今、
この界隈はレッドオーシャンであり、
いつでも自らの欲求を満たせる人は限られる。
中間層が壊滅してしまったことが大きな理由と考えられるが、
なぜ壊滅したかは更なる調査と分析が必要であることを付言しておく。

VTuberが新たなファン層を開拓するには?

現状のVtuberもといVの者自体が、
ある一定の2次元から派生したオタクコンテンツであり、
そのクラスタに属す(属していた)か文化に対して
造詣があるなどの、所謂「わかってる人」、
「コンテンツが好きな人」向けであるため、
前提知識のない一般への正しい知識の認知や、
正しい前提知識を広げるというのはおそらく不可能であるか、
極めて限定的に部分認知されることがおそらく現状の限界では
なかろうかと思う。

前提知識を共有しない層に興味をもたせるのは不可能なので、
何かしら別の媒体から引き込ませる必要がある
のだが、

それができるのは、
恐らく個人クリエイターからの発信力では限界である。
だからこそ必要になってくるのは、
この界隈に造形の深い専業ライターによる公知記事、
V界隈とリアル社会を取り次ぐ企業によるリアルへの売り込み、
そこに関しての施策やマーケティングを司る、
マーケターであろうと思う。

また、需要があることを示すには、
視聴者とクリエイターの比率をある一定保つことが重要である。
リスナーVTuberではなく、純粋リスナーを増やすしか方法はない。
また、クリエイターは、
積極性を持って自分の情報開示を行う必要がある。
VTuberというコンテンツが単なるオタコンとして消費され、
そのうち捨て去られないためには、
正しく需要があることを提起し、
それを証明するしか方法はない気がする。。。

人真似するフォロワーばかりが増えるだけの
V界隈が「内輪ネタ」を脱するには?

現在のように、
クリエイター側のみに価値観・技術が降りて来た状態では、
視聴する側に楽しみ方などの前提知識がないと刺さらないコンテンツ
になっていると考えていい。
もっと言えば、巨大な内輪ネタをコンテンツに昇華してしまっている。
これではいつまで経っても新規は入ってきづらい。

そもそも、
こういったコンテンツは本質を理解されて初めて、
普及するフェーズに入ると私は考えている。

だが、広義の意味では未だに
「局所的に流行っている二次元コンテンツ」でしかない。
VTuberとして一纏めにされてしまっている中に、
様々な面白いコンテンツがあるということをどう伝えられるかが、
この現状を打開するためには必要だと思う。

そのためには、
オールドメディアに脚色された情報ではなく、
楽しさや有益性をクリエイター、視聴者の双方が、
当事者性を持ってネットなどで広く公告していく必要がある。
広告すべき内容が何なのかと問われれば、私にはわからないので、
読者の皆さんにも考えていただきたいと思います。
あなたはどんな方法があると思いますか?
ご意見くださると嬉しく思います。

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今回の記事はここで終了です。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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この記事は、Vi-Crossに収録されています。
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