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オンライン授業・研修をよりアクティブにするために講師ができることは何か?

こんにちは!パーソナルコーチのまゆなです。コーチという仕事のかたわら、大学で非常勤講師もやっています。これまでは大学での授業作りについて書いてきましたが、今日は実際の授業、とりわけオンラインでの工夫したポイントについて私なりの見解を書いていきます。

オンライン授業(研修)の集中力は持って15分

リアル授業とオンライン授業の一番の違いは、集中力の差だと私は考えます。リアルの場合は、先生や周りの学生に「見られている」という感覚がわきやすいため、少人数であればスマホをいじったり離席したり・・・ということがしにくいです。一方でオンラインの場合は、複数ブラウザを開いていてもわからないし、LINEでポップアップはくるし、youtubeも観れる。会社員の研修ならslackでピローーンとメッセージが飛んでくる。ということが起こりまくるわけです(目線の動きを見ていると、急に右上<に出てきたポップアップ>とかを見るので、「いま、なんか来たな」がよくわかります)。なので、オンラインでの授業や研修の集中力は、だいたい10~15分程度でだということがわかりました。

集中力を継続させるためにできることは?

なので、私は90分の授業を3分割した授業構成を考えました。


1ターム30分で授業構成つくります。
①10~15分講義や解説をする。
②学生が能動的になるようなワークを5~10分入れる。ワークとは、学生を3~4名をチームにしたグループディスカッション、ダイアログなど。場合によってはアンケート機能を使った小テスト、vote、ホワイトボードでリアル書き込みなど、とにかく周りの人の動きを感じられるもの。
③5~10分で全体シェアを行う。


これが思いのほかよくって、授業で学んだことをすぐに自分やクラスメイトと実践することで、より学びのインプット⇔アウトプットのサイクルが早くなったと思います。また、全体シェアを必ず行うことで、ほかのチームの意見も聞けるだけではありません。「ここがよくわからない」という事例も宝物になります。シェアすることで、「口には出せなかったけれど実はわからないと思っていた。」という学生のフォローもできます。(もちろん、わからないことを「わからない」と自由に言える安心安全の授業の場づくりはした上で)。

オンラインでも「つながり」「手触り感」を感じれるかどうか

私が授業をしている大学では、衛生上の観点から前期は授業がすべてオンラインになりました。私が学生だったら…と考えると、本当は学校に行って、友達作って、キャンパスライフを楽しみたかった。それが奪われてしまっているなかで、こうして勉強している今の学生は本当にすごく頑張っていると思います。尊敬しています。だからこそ、私の授業では「この授業に来ると、クラスメイトとたくさん話せる」「クラスメイトのこともよく知れる」そんな授業にしたいな、と思い学生同士の対話型授業をやっています。これが想像以上によくって「自分以外の人の価値観を知ることができる」「自分の意見をよく考えるようになった」といってもらえることが増えました。人は、つながりや手触り感を感じれることではじめて実感がわくんだと思います。これはオンライン授業や研修でも重要な差別化ポイントなのではないかと思います。ただの講義ならリアルタイムでなくてよくなる。リアルタイムじゃないと学べないオンラインでの価値を創造しないことには、今後選ばれなくなる=生き残れないのではないでしょうか。

来期以降チャレンジしたいこと

これからの授業がどうなるかわかりませんが、来期も引き続きオンライン授業をするなら何をしてみたいか考えました。私の授業が平たく言うと、セルフコーチングにかかわる内容なので、もっとコーチングの様々な技法を取り入れ、アクティブさを出した授業を展開してみたいです。例えば、それぞれの家の中からではなく、場所を変える(通信環境の問題はさておき)、カラダを動かす・使う授業方法などなど・・・。まずは今年、できることをやりきってみようと思います。

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