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「人に頼るのが苦手」だと思っている人は、は完ぺき主義で、臆病だ。

タイトルの通り「人に頼るのが苦手、そもそもどうやっていいかわからない…」そう思っていたのは、2年前の私です。それが仲間と会話していて、いつの間にかそう思わなくなっていたことに気づき、気持ちの変化を書いてみました。

「がんばれば、何とかなる」と思っていた20代

20代のころの私はとても負けん気が強くて、何でもがんばってしまうタイプでした。成果を残すことへの達成感、周りからの「頑張ってすごいね!」の称賛の言葉たちは、まるでモルヒネのように疲れた私を癒し、「もっと頑張れる!まだまだやれるんだ!」という気持ちにさせてくれました。別にその時の私や周りが悪いというわけではありません。がむしゃらな経験のおかげで負荷へのキャパシティも広がったし、睡眠時間を削り倒して仕事したり遊んだおかげで、その分たくさんのことも学べたと思っています。でも、この周りから与えられる甘美な「達成感と称賛」はいつの間にか私を孤独の道へをいざなっていたのでした。

正解がないトンネルに入った産後2年間

そして私は子供を授かり、喜びの中で仕事を再開しました。ネット上で様々な「子育てと仕事の両立は大変」「急な熱を出して云々・・・」というのはすでに分かっていたことで、精神的なダメージは少なかったです。でも、子供も大きくなり、同時に仕事の時間が増えてきた私は、いつの間にか出産前と同じくらいの業務を抱えていたのでした。得意なことはすぐ終わる、でも苦手な会計業務や各種申請などのペーパーワークなどに時間を取られることが苦しい。その頃は、子供が熱を出すたびにパンパンになった仕事を大慌てでこなし・・・いつも綱渡りをしているような心の状態になりました。それはさすがに良くないな、と今度は仕事をセーブして70%くらいのキャパにしてみました。そうすれば子供が何かあってもすぐに、そして穏やかに対応してあげられる・・・。これは私も子供もいいバランスだと思ったものの「本当はもっと、仕事に没頭したいのに・・・」と欲張りな私の本音が心の中でささやいてきました。周りの先輩ママからは「よく頑張っていてえらいよ!」「今が一番大変だね」とたくさん励ましをもらい、未来に希望は持ててもいました。でも私はやっぱり、仕事が楽しいし、もっといろんなことに「今」チャレンジしたい。20代のころのクセで「誰かに頼る」ということができないまま、子供は2歳になっていました。

ちゃんとやりたい、というエゴ

当時の私がなぜ「人を頼る」ができなかったというと、本当に恥ずかしいのですが「人にお願いするよりも自分がやった方が早い」「教えたり伝えたりする手間がめんどくさい」「お願いして期待に添わない成果物が上がってきたら二度手間だからいやだ」そんな気持ちがありました。例えていうなら、食器洗いを夫にお願いしたが、食器の裏までは洗えていなくて、結局自分で洗いなおしに~。という気持ちの仕事バージョンです。そう、私は「ちゃんとやりたいから」という気持ちの裏で、実は相手を信用していなかったのでした。もっというと、「誰かに何かを頼る」という自分自身の判断も、信用していない。ということにも気が付きました。それに気づいたとき、あ、だから私、全部自分でやろうとしてたのか・・・独りよがりな完ぺき主義じゃん・・・と恥ずかしい気持ちになりました。

人が助けてくれた時はとても怖かった

もう一つ、人を頼れなかったときの私の気持ちは「頑張れば自分でできるんだし、お願いするほどでもない」「何とかやりくりすればいいんだ」「費用をかけるほどでもない」という気持ちでした。これも例えていうなら「皿洗いは自分でやればできるんだから、食洗器なんていらないじゃん。」というのと一緒です。でも、冒頭に書いたように仕事はどんどん忙しくなるし、チャレンジもしたい。子育もある・・・と完全に袋小路に入ったとき、私が手が回らないのを見て、仲間が私の仕事を手伝ってくれました。私がフォローしきれない部分を、たくさんたくさん補ってくれて、とても感謝しました。そして、「わ、私本当は全然ダメな人なのよ。ははっ、ダメな奴っておもった・・・?」とおそるおそる聞きました。すると「好きだからいいの。手伝わせてくれてありがとう。私も勉強になってるんだよ!」と言ってくれました。この時、一人でちゃんとやらなきゃ!は傲慢だったし、なんなら嫌われたりダメな奴と思われるのが怖くて、一生懸命にできないことを隠そうと、虚勢を張っていた臆病でダサい自分にも気が付きました。

〇よりも凸凹があることでピースが埋まる

そして最近、ご縁あって業務サポートをしてくれる方をお迎えしました。費用をかけることにケチっていた私はすっかりマインドシフトし、「私ができないことをやってくれて、本当にありがとう!」という気持ちでお支払いできることが、めっちゃ気持ち良いなとも思いました。仕事に関しても感動的なまでに集中できるようになりました。子供に何かあっても、前よりは余裕をもって対応できそうです(いまのところ子供が日々元気なので何とも言えないが)。今回のことで私が学んだのは、完璧な人ほど孤立し、弱さを見せられる人ほど人が集まるということ。自分の凸凹のピースを自分でうめて、つるつるのマルになるよりも、凸凹をほかの人と埋めあうことで、より大きなピースができるということでした。この気づきのきっかけをくれたみきてぃ、ありがとうね。みきてぃの記事はこちら↓


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