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第3回私流、物語の作り方/キャラクター設定編

第2回の世界観設定のおさらいはこちらから👇

補足:ここにあることが、必ずしも正しいとかではございません。
(私がゲームシナリオ制作で培った経験を分かりやすくしてまとめ、現在は専門学校で教えてはいますが✨)
あくまで参考になるところだけ、ご自身の創作に追加していただければよいかと思います。Lets' enjoy your story.


そもそもキャラクター設定はなぜ必要か。

キャラクター設定に限らずですが、設定とそれをまとめたものがあることによって(いわゆる設定資料ですね)他者に(一緒に物語を創る人などがいれば)共有できることと、自身の記憶力をあてにしなくてもいいというところがメリットだと思います。必要かと問われると、私はYES!
もし設定を作っていなかったら……そのキャラクターは人々の心をつかむことができるでしょうか?
面白い物語には、魅力的なキャラクターが必要不可欠。
そのためのキャラクター設定なのではないかと、私は思います。

キャラクターはどういうふうに考えて生み出すの?

いつも物語を考える時に『どんな主人公がどんな経緯をたどって何をする話なのか』というログラインを決めてからキャラクターを考えます。この最初の『どんな主人公が』というところで、まずは主人公をどんなキャラクターにするかを考えます。個人的には主人公なので活躍してほしいんですよね。
ですので『どんな主人公が』の部分をまずは考えます。

例えば。
『孤児院育ちで悲しい身の上だが人の心が読める(裏設定「被検体007」)女の子』の主人公とした場合。この時点で面白ければ採用。面白みが薄ければ再考です。この時点でスパイファミリーでアーニャを主人公にした回は、面白いですよね。※ちなみにご存じの通りスパイファミリーの主人公はロイド・フォージャーです。

また。
『安倍晴明の生まれ変わりの白猫(時々少女に変身)が、現代の京都のおでん屋さんで平安時代に己が作った思業式神2体と思いを残して亡くなった人の魂を救うお話』
こちらは、私の著作になる物語のログラインですが『安倍晴明の生まれ変わりの白猫(時々少女に変身)』という部分が主人公のことになります。
この(時々少女に変身)というところは後付けした設定になるのですけど、これを付け加えたことによって、物語の中では不思議な事象が起こしやすくなりました。

『どんな主人公が』を考えると主人公像は作りやすいかもしれません。
『どんな主人公が』という部分が出来たら、そこからネタが広がるか、扱いやすいか、世界観の中の舞台で動いていきそうかなど、面白みがあればひとまずは合格です。そのあと、キャラクターを深堀りして設定を加えていきます。

キャラクター設定するときに必要な項目は以下の通りです。

【設定するときに必要な項目】


・氏名
・身長
・年齢
・属性(あれば)
・誕生日(生まれの星座とかを使って性格を考えることもできますね)
・職業
・性格(必要であれば人生観や恋愛観など)
・家族構成(必要であれば)
・イメージカラー
・趣味
・好きな物/嫌いな物(こだわりなど)
・得意な事/苦手な事
・生い立ち(どんな経験をしてきたか)
・キャラクターが過ごす1日や1週間のスケジュール
・他キャラクターとの関係性(相関図をつくるのもオススメ)
・裏設定があればそれらも記載

他にも物語上、入れておいた方がよい設定があれば項目を作って記載しておくといいですね。

キャラクター設定表のサンプル

記入文字が小さくてすみません。内容は拡大してご確認ください。
こちら、実は簡易版だったりします。
ゲーム制作時はもう少し詳細まで設定するのですが
これくらいで十分な場合もありますし、普段の私の創作で使用するのはこちらを利用しています。

【余談】物語が進むにつれて、またはイベントストーリーなどが追加されるときなどに、キャラクター設定などが追加される場合もあるので、おいおい追加されるようなことがある時には同じシートに項目を増やして記入するのが良いです。
その項目がいつ、どこ(場面・シリーズ・章など)で追加されたのか等もメモしておくといいですね。キャラクターは物語と共に成長や変化する場合があるので、どのシーンでその設定が追加されたのかをメモをしておくと、物語内で再度その設定が活かせそうな時に役立ちます。

※添付しているキャラクター画像はあくまでもイメージです。

キャラクター設定資料サンプル

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