見出し画像

ぼく、ダメなんだよ

5歳の息子が、寝室でふて寝していた。
パパに怒られて、お姉ちゃんに責められて、
「ぼくがダメだからだよ。もうぼくはダメなんだ」
とショボーンとなっていた。
声もボソボソと小さく、何を言っているのか聞こえづらいほどで、とっても悲しいんだなと思った。

自分をダメだと言って責める姿を見ているとつらい。
ついつい、「ダメだなんて言わないで。ママの大事な大事なムスコ君なんだよ」とか言ってしまう。
それはわかっている、とのこと。そうか、ちゃんとわかってくれているか。

先に受け入れてもらってしまった。

自分をダメだと思っているんだね、とそこからちゃんと話を聴く。
ダメだと思っている自分と、かっこいい自分と、優しい自分と、たくさんの自分がいることに、彼自身が気づいて、だんだん表情が明るくなってきた。

その時になってからもう一度、「どれだけあなたが大事か」ということを伝えてみる。

ぱあっと顔が輝いた。

そして、そのあとは、
「ぼくねー、コンサートの人になりたい」
と言って、歌いながら踊る人を見せてくれた。
とっても上手で、カッコよく決めているので、
「もうすぐコンサートできるよ!」
と言ったら、

「まだ子どもだから、すぐにはできないんだよ。でも大人になったらね」
と約束してくれた。

君がステージで歌って踊っているところを観る日を楽しみにしておくよ!


1096日連続毎日書くことに挑戦中です。サポートしてくださるとものすごくものすごく励みになります◎ あなたにも佳いことがありますように!