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【567/1096】やめたいけど、やめられない

ついついネットショッピングしてしまう。
これをやめたい、でもやめられない。
そういう相談を受けた。

この葛藤があるときに、「やめるのだ!!!」という意志でやめられる人もいる。
その意志でやめられる人にとってみれば、やめられない人は自分の意志でやめてないだけだと思うだろう。
しかし、やめたいけどやめられないという葛藤の中にいて、やめよう、やめる、やめるのだと繰り返し意志を持っても、やめられないと言う人は一定数以上いる。
私もその一人であるが。

そういう人は、「習慣は変えずに結果だけ変えたい」と思っている。
変わるのが恐い。
今までの当たり前が無くなってしまうと、死ぬと思っている。これは別におおげさに表現しているのではなくて、死ぬと思っている。
つまり死ぬのが恐いからやめないのである。

そうすると、これをやめても死なないという担保が欲しい。
それは安全であるという実感である。
自分は、安全なところに生きているという実感がほしいということで、それは言ってみれば、今、安全じゃないと思っているということだ。

セラピーが、クライアントの安全感を絶対の第一にするのはこの安全感の欠乏が、だいたいほとんどすべての困難の大本だからで、その人が安全だと思ってそれを感じたら、すっとやめるということがあったりする。

逆に、やめなくていいと最大限受容されると、ちょっと変化が起こせるというのもある。いきなりスパッと変化できないので少しずつ変化する。

でも、根本的にはそれを本当にやめたいのか?に自分自身で向き合わないとならない。
やめるということは、やめないことで得ているメリットを手放すことになるから。
それは一見、メリットに見えないもので、他人からそんなこと・・・と思われるようなことでも、その本人にとって、メリットになっているということはざらにある。
だから、やめたいと思っているその裏側にあるものはなにか?を見ないといけない。
でも、これがなかなか一人で見られない。
逆に言えば、これを一人で見られる人は「やめたいけどやめられない」という葛藤状態を長く続けたりしないのだ。
ちゃんと見るから。
1人で見られない人は、誰かと一緒に見るしかない。
そのためにセラピーやカウンセリングを利用してもらえたらいいと思う。

では、また。

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