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映画のはなし:ジェレミー・レナー好きの私、狂喜『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

ダニエル・クレイグ主演の正統派ミステリーの第2弾。監督・脚本は、前作に引き続きライアン・ジョンソン。パンデミック中に制作されていて、配信されたのは2022年(アカデミー賞ノミネーション権を獲得するために劇場公開もされた)。

世界一の名探偵ブノワは、莫大な資産を持つ犯罪小説家殺害事件(これは1作目の話)を解決し、世界的パンデミックによるロックダウンを満喫していた。しかしそんなロックダウン中、大富豪ブロンはプライベート・アイランドに友人たちを招待し、殺人ミステリーを解決するリアルゲームを開催しようとしていた。ブロンの招待を受け続々と島に集まる友人たちだが、その中になぜか招待した覚えのないブノワの姿があり、ブノワもゲームに参加する。だがその夜、実際の殺人事件が発生してしまう。

ストーリーラインは本当に「正統派」。そして出演者もダニエル・クレイグをはじめ、エドワード・ノートン(ブロン)、ケイト・ハドソン(ブロンの友人1)、デイヴ・バウティスタ(ブロンの友人2)、ジャネール・モネイ(ブロンの友人3)、イーサン・ホーク(ブロンの部下)と豪華です。

あれ?タイトルにあるジェレミー・レナー出てこないじゃん?と。
思われるでしょう。えぇ、出てこないんです。

というのもこの作品、カメオ出演も多くて、セレーナ・ウィリアムズやヨーヨー・マ、スティーヴン・ソンドハイムが本人役でチラッと登場しているのです。

まだジェレミー出てこないじゃん?と。
えぇ、カメオ出演でもないんです。

カメオというより、「ギャグ要員だね、イジリかな?」ってレベルで登場するんです。ちなみに、ジェレミーの他にもうひとり、同じようなギャグ要員として、ある個性派俳優が登場します。
もうねぇ、ジェレミーといいもうひとりといい、この絶妙な俳優をチョイスするセンスがマジで最高。「ハリウッドスター」と聞かれてすぐに名前は出てこないけど、2.5番手くらいをチョイスしてくるセンスよ!(決して悪口ではない)

正直、ストーリーラインは「正統派」なので、なんと!みたいなどんでん返しはありませんでしたが、1作目同様、アガサ・クリスティー作品のような安心感。すべてが明るみになってから、ある人物が閉じ込めていた感情を爆発させるシーンがあるのですが、そのシーンは観ていてとても爽快でした。「いいぞいいぞ!もっとやれー!」みたいな。

個人的にジェレミーが登場しなかったら、1作目のキャプテン・アメリカことクリス・エヴァンスのセーターで盛り上がったほうが面白かったなぁ……なんて思ってしまいそうでしたが(ノートン大好きなんだけど、演技が上手すぎて「マジで最低だな、コイツ!」と思ってしまったのが悲しい)、しっかりホークアイが塗り替えてくれましたね。さすがアベンジャーズ。なんだ?3作目はいよいよアイアンマンことRDJ登場か!?

そんなこんなでジェレミー好きの心を満たしてくれた『グラス・オニオン』。
あの大事故から生還したジェレミーもガチアベンジャーズですが、これからもがんばって欲しいです。

ちなみにジェレミーの実家はボーリング場です(今も営業してるかは分からない)。
そして副業?として、不動産やリフォーム業もやってるそうです。
過去、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』のマックス役や、『バトルシップ』の主役のオファーもあったそうです。ジェレミーのチキンブリトー見たかった!
『メッセージ』や『ハート・ロッカー』、『ウインド・リバー』はジェレミー主演の名作ですので、ぜひ機会があれば観てみてください。
日本公開されなかったけど、個人的に『TAG』も相当好きです。大人の男たちが、1カ月間かけて本気で鬼ごっこする作品です。ちなみに実話が元になってます。そして本作の撮影中、どこをどうしたらそうなるのか分かりませんが、両手を骨折していたジェレミーは、両手にギプスをして撮影していたらしいです。ギプスはCGで全部消したそうです。

愛おしすぎるぜ、ジェレミー。


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