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週末お遍路さん(2):お遍路さんって大変だけど楽しい!

無事に1番札所のお参りを終えて、いそいそと2番札所へ向かう私たち。初日のゴールは7番札所・十楽寺さんの宿坊。

本日のゴール、十楽寺さんの山門。

途中、自転車に乗った小学生らしき男の子がすれ違いざまに「おはようございまーす!」と元気に挨拶してくれて、妙齢の女3人でめちゃくちゃ感激しました。
きっと四国の方々は、昔からお遍路さんが生活の一部で、「お遍路さんに会ったら挨拶しなさい」と教えられてきてるんだろうなぁ。
改めて挨拶ひとつでいろいろ想像を巡らせてしまうし、元気よく挨拶するってこんなに気持ちいいものなんだな、と、遥か昔に小学校で教わったであろうことの大切さを改めて痛感しました。
会社で「あ……おは…ざぃまーす……」とか言ってちゃいけないね。
挨拶は元気よく!

1~5番札所までは、それぞれ1Km程度しか離れていないし、スタートしたばかりの高揚感も相まって、まだ元気。
すれ違ったおばあちゃまにも「ご苦労様です。頑張ってね」と励ましてもらったり、
「今日はどこまで行くの?」
「7番の宿坊に泊まる予定ですー。17時までに行けますかね?」
「たぶん大丈夫じゃないかな。頑張ってね」
「ありがとうございますー」
と、お寺でお会いしたプロお遍路さんと思われるおじさま達と休憩しながら言葉を交わしたり。

「こんにちはー」くらいの挨拶は交わすだろうな、とは思っていたけど、こんなにたくさんの人から声をかけてもらえるなんて想像もしていなくて、びっくりしたのと同時に、本当に元気をもらいました。

たまーに登場する、昔ながらのへんろ道。

交差点でちょっと道を考えていると、「あっちですよ」と通りすがりの方が教えてくれたり、お寺でも、納経所のお姉さんたちに「菅笠のビニールは取らないと暑いわよ!」と教えていただいたり(買った時はビニール付きだったからそのままにしてたけど、雨が降ってきたらビニールを装着するのが本当らしい)、「暑いでしょ?これ持って行って!頑張ってね!いってらっしゃい!」と、お接待でキンキンに凍らせたペットボトルを持たせてくれたり。

ほとんどの道はアスファルト。

なんかもう、初日から本当にみなさまに支えられて歩けております!

17:30までに予約している宿坊に到着しなきゃいけなかったので、リミットのある17Kmを歩けるのかな?という不安もありましたが、予約していた7番札所・十楽寺さんの宿坊には17:00前に到着できました。

「今日PC持って帰るのホント重くてイヤ」とぼやいたり、コロナ禍で10Kg近く太ったり、運動不足なんて言葉じゃ足りないくらい、エスカレーターやエレベーターを駆使する生活を送っていますが、無事に乗り切ることができた初日。

どうやら十楽寺さんの宿坊は私たち以外にお客さんもいなかったようで、洗濯機や乾燥器も待つことなく使えて快適でした。

まだまだアマチュアお遍路さんすぎて、17Kmを歩いただけで汗だくでヘトヘト、足も痛くなったけど、運動後のご飯は美味しかったし(ご飯もしっかりおかわりいただきました)、とっても充実した初日でした。

お部屋番号にもお大師さま。かわいい。

4番札所・金泉寺にある、覗き込んで自分の影がハッキリ映れば長寿、という井戸も全員の姿がハッキリ見えたし、5番札所・地蔵時の奥の院にある五百羅漢像も、建物込みで素晴らしかったです。ぜひ行ってみてください。

五百羅漢を見て思う。貴重文化財のお掃除当番とか絶対やりたくない。怖い。


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