見出し画像

ヨルダン レンタカー旅(17):モーセゆかりの地

感動大爆発のペトラや砂漠ツアーはこちらをぜひ。

マタバの街は、キリスト教やモーセにとってもゆかりの深い街。
モーセと言えば、旧約聖書の「出エジプト記」や映画『十戒』がパッと出てくる。
映画はもちろん観たことあるし、実は高校時代に倫理の授業で「旧約聖書」をかじった程度の知識はあったのですが、あまり詳しくは存じ上げず……。

まず目指すのは「ネボ山」。
モーセはエジプトからイスラエルの人々(ヘブライ人)を連れて脱出し、「約束の地」を目指すも、このネボ山でその生涯を閉じた、と言われている場所。
そしてここネボ山からは、その「約束の地」を見下ろすことができる。

空のグラデーションが恐ろしいほどキレイ。

いまでもここから見える景色は、さえぎるもののない、広い大地。
モーセが見た「約束の地」の風景とそんなに変わらないのかな?そう考えると、ロマン溢れる場所だなと思う。世界で最も読まれている書物、聖書と同じ景色を見られるなんて!

私のようになんとなくの知識だけで来るのとは全く違い、きっとキリスト教徒の方々は、特別な気持ちでここを訪れるんだろうな、と思いました。
普段、宗教に関して特別な感情は持っていないけど、仮に自分が一神教の教徒だったら、拠り所としている宗教に関連深い場所に立つ、という気持ちを体感してみたいなと思うことがあります。
バチカンに行った時も思ったんだけど、やっぱり日本人が伊勢神宮や比叡山延暦寺に行った時の感情とはまったく違うんだろうな、と感じる。
私が同じような気持ちになる場所って、どこなんだろう?

ネボ山の高台には「この方向に●●がありますよ」の看板もあるので、旅友ちゃんと「私たち、あっちから戻ってきたんだね」と、看板が示す方向に視線を向ける。つい数日前のことなのに、なんだかちょっと感慨深い気持ちになりました。

思えば遠くから来たもんだ。

他にも、かつて修道院のトビラとして使われていた大きな円形の石があったり、青銅の蛇が巻きついたモニュメントもありました(この写真、最初間違えてジェラシュ遺跡の記事に貼っちゃったけど、ネボ山が正解です……)。

青銅の蛇が巻きついたモニュメント、かっこいい!

ネボ山には小さな協会もあって、そこには大きなモザイク画も。

マタバはモザイク画が多く残る街。
ちなみに旧約聖書にも登場する街だそうで、またしても「いやいや旧約聖書って」みたいな時空パラドックスに陥る私たち。

この後は「モーセの泉」と呼ばれる場所を目指したのですが、完璧に道を間違えて山道に入ってしまいました。
「どっかでUターンかなぁ」
「とはいえ、そんなスペースも見当たらないね……」
と、バックで降りたらたぶん落ちるであろう山道で、前進するのみ。ようやくUターンスペースを見つけて、ようやくマタバのホテルに向かう。

あと1泊で受け止めきれない感動を与えてくれたこの国ともお別れ。
素直に寂しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?