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週末お遍路さん(24):本格的に高知編スタート!の前に、御厨人窟おかわり

御厨人窟を大満喫し、本日のお宿は24番・最御崎寺さんのすぐお隣にある宿坊、最御崎寺遍路センターさん。
「宿坊」ではありますが、シンプルなビジネスホテルのような雰囲気。

慈悲と理知の普賢菩薩さまのお部屋。

17:00ギリギリにチェックインを済ませ、18:00の夜ごはん前にお風呂に向かうと、雰囲気的に私達が一番風呂。そしてお風呂に入ると、なんと大きな湯舟のセンターにお大師さまが!
「お湯をかけてお願いごとを」とのことだったので、すっ裸で恐縮ながら、お願い事させていただきました。

ごはんはもちろん、高知といえば!のカツオのタタキをはじめ、今回も豪華!

歩いてないのに申し訳ない豪華さ。歩いてなくてもぺろり。

久しぶりのお味噌汁代わりのにゅうめんをいただきつつ、大好きな高野豆腐に天ぷらも。徳島はほとんど歩いたので、豪華なご飯を前にしても「うれしい~!おなか空いた~!」が150%でしたが、今回はほとんど歩かず(というか、この日なんて移動メインだからお寺すら行ってないしね)のため、なんだかちょっと申し訳ない気分。
でも、しっかりおいしく、なんならご飯もおかわりさせていただきました。おかずが多いから、ごはん1杯だと足りないのよ!
ちなみに、デザートはこれまた高知といえば!の小夏。白い部分もほんのり甘くて、ちょっと苦みがある柑橘類。食事を出してくれたおかあさんも「白い部分もおいしいからそのまま食べてね」と念を押され(確かに知らないと剝いちゃうかもしれないよね)、口の中もさっぱり!

おなかいっぱいご飯をいただき、部屋に戻って明日からの巡礼に向けて、各々準備を開始。納め札に名前を書いたり、行程を確認したり。

今回のお部屋も広々!うれしい!

ちなみにお部屋は携帯の電波がつながらず(なぜなら最御崎寺さんは室戸岬の先端にあるとはいえ、お寺は山の上)、Wi-Fiの調子がよくないらしくつながらない。というわけで、チェックアウトまではデジタルデトックス。

「やっぱり紙の本って大事!」

行程表はスプレッドシートで作ってるけど、Oちゃんが購入してくれたガイドブックを片手に、明日の見どころをチェック。
ちなみに私も『水曜どうでしょう』と地球の歩き方さんのコラボガイド「水曜どうでしょう 地球の歩き方 四国編」を持参。

「神峯寺は車遍路の難所やで」
「道が狭いってこと?」
「対向車が来なければ大丈夫だけど」
「どうでしょうのガイドブック、なんて書いてある?」
「神峯寺はですねぇ……『山奥だもの』ですね」

そんなこんなで、お遍路さんは21:00には就寝。
明日はお寺のすぐお隣にある、というメリットを最大限に生かすべく、

お参りセットを持参して7:00のに朝食→24番最御崎寺→出発

の予定。
あんなに夜ご飯をいただいたのに、今朝もぺろりと朝食を平らげ、部屋に戻る前に24番さんにお参り。

ちょっと幼い修行大師さま。

「ちょっと久しぶりすぎるのと、歩いてないから変な感じ」
「でも白衣着て歩くと、ようやくはじまったな、って感じがする!」

なんて話しながら本堂・大師堂を周ります。
広い最御崎寺さん、見所はたくさんありますが、境内の中央にある「鐘石」は必須。大きな石に、サイズの違うくぼみがたくさん空いていて、それぞれのくぼみにジャストサイズの小さな石が置いてある。その小さな石で鐘石を叩くと、鐘のような高い音がする。そして、この音は冥途まで聞こえるとのこと。

ちゃんとご先祖さまに聞こえたかしら?

納経後、しっかり鐘石で音を鳴らして、おじいちゃん・おばあちゃんに我らが来たことを知らせないと!と、3人でそれぞれ鐘石を叩いてみると、響く音が全然違う!場所や力の差もあるとはいえ、音の高さや響きがそれぞれ違って、不思議な気分でした。
「それぞれの先祖で聞こえやすい音が違うんだろう」という結論に達し、荷物を持っていよいよ本格的に高知編、スタート!

車に乗り込む前、「今日はいい天気でよかったね」「昨日の御厨人窟、納経所閉まってたのホント残念」なんて話をしていた私たち。

「ちょっと時間ありそうだし……戻るか!?」

と、25番津照寺さんに向かう前に、御厨人窟おかわり決定。
戻れるの、マジで車遍路最大のメリット!
最御崎寺から御厨人窟までの距離は3km。
車なら一瞬だけど、歩きだったら下りとはいえ、絶対戻りたくないですもの!!
時間的ロスだってレベチよ(ほとんど国道とはいえ、下り含めて3kmなら1時間はかかる)。

ということで、まずは少し戻って御厨人窟へ。

納経所、空いてますがなーーーーー!!
戻ってきてよかった!!!!

そして昨日は曇りで白い空でしたが、今日は青空に青い海!
まさに「空海」!

きたよきたよ!空海キタコレ!!

納経所だけ行くのは気が引けるので、「また来ちゃいました」とお参りして、納経所のおばあちゃんのもとへ。

昨日は雨戸が閉まってて気づかなかったけど、納経所の窓に光明真言の意味を貼ってくれていました。

どの梵字がどの読み方かはいまだにわからず。

光明真言、私たちも16番観音寺さんで白衣の襟に押していただいた。

御厨人窟の納経もいただき、空と海も満喫して、ようやく25番津照寺さんに向かう。25番さんまでは、太平洋沿いの海岸線を真っすぐ、約30分。ちなみに歩くと1時間30分。

車ってホントすごいわ。


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