Mayumi Arimura

鹿児島生まれ。都内やカリフォルニアなどで暮らし、2011年3月東日本大震災の際、一時避…

Mayumi Arimura

鹿児島生まれ。都内やカリフォルニアなどで暮らし、2011年3月東日本大震災の際、一時避難で3月12日に鹿児島へ、そのまま移住。地元で知りたい情報が出てこないので一次情報を求めるうち情報発信を始める。その延長で九電や鹿児島県知事記者会見のオープン化への取組も。絵は石橋と桜島。

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1か月前のあの日のこと~     「不都合な真実」をさらすことで、県政記者クラブが守ろうとしたもの

「ウォッチドッグ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。 権力者が不当な行為をしていないか、取材報道を通じてチェックする。民主的な社会を守るための「ウォッチドッグ(番犬)」の役割を担うのが報道ということだ。 記者らが守るべきは「国民の知る権利」で、吠える先は権力者ということになる。 さて、鹿児島県に新知事(塩田康一氏)が誕生し、7月28日に県庁で就任記者会見が開かれた。 就任記者会見以前に行われた知事の初登庁、知事室入室、就任式、初庁議などは県の主催だった。県はフリー

    • 鹿児島県政記者クラブにだけ県知事会見主催が許される理由

      8月11日、フリーランスの記者で構成される任意団体「清流会(せいりゅうかい)」は、同会主催の「オープンな形での記者会見」への塩田康一鹿児島県知事の出席を依頼することとし、清流会メンバーであるフリーランスライターの畠山理仁氏が県広報課に申し入れをした。 「清流会」は「取材・報道を目的とする記者」を対象に、オープンな記者会見を主催し、「鹿児島モデル」ともいうべき新しい情報発信を行い、公平で開かれた記者会見モデルを全国に示したいと考えている。新型コロナの状況を鑑み、インターネット

      • オープンな知事とクローズドな記者クラブ

        7月12日の鹿児島県知事選で初当選した塩田康一知事が28日、初登庁した。 知事室に入室し着席した塩田知事は「開かれた知事室と聞いています」と問われると、 「出来る限り色んな人に来ていただき、話を聞きたい」と応じた。 引き続き、県主催で知事就任式、初庁議が開かれた。フリーランス記者も取材した。 しかし、塩田新知事の就任記者会見にはフリーランス記者は、1人を除き参加できなかった。鹿児島県政記者クラブ(青潮会)が記者会見への参加を禁止したからだ。 青潮会から示された参加禁止

        • 鹿児島県新知事就任の日、塩田康一知事がフリーランス向けの質疑応答の場を設定

          7月28日、鹿児島県知事に塩田康一氏(無所属新人、元九州経済産業局長)が就任した。同日、就任会見主催者である県政記者クラブ(青潮会)から記者会見への参加を禁止されたフリーランス向けに、塩田知事との質疑応答の機会が別途設けられた。その際、私も質問をすることができた。質疑応答は以下のとおり。 ――九州電力川内原発の安全性を検証する県の専門委員会(原子力安全・避難計画等防災専門委員会)について、専門委員会の構成を原子力政策の推進派だけでなく、反対派の人も入れる考えということだった

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          新知事就任記者会見で垣間見えるか   鹿児島の「今でもない、前でもない」未来

          7月12日に鹿児島県知事選の投開票があり、無所属新人の塩田康一氏が新知事として初当選しました。塩田新知事の就任は本日7月28日で、同日に就任記者会見が県庁舎で行われる予定です。意外かもしれませんが、会見を主催するのは県ではなく、鹿児島県政記者クラブ(青潮会)です。 知事定例記者会見について、青潮会はこれまで青潮会加盟社ではないフリーランスなどの記者にあれこれの制限を課してきました。当初はフリーランスの参加は全く認められず、紆余曲折を経て参加が認められるようになっても、挙手や

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