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思い通りにいかないイライラ

誰しも、思い通り期待通りにいかないとイライラするものですが、現代人は思い通りにならないことへの耐性が随分弱まっていると言われています。
確かに、江戸や明治、昭和初期の人々の話を聞くと、「なんと我慢強い」「なんとストレス耐性の高い!」と驚くことがありますね。

無理して我慢することはよくありませんが、心をしなやかに鍛えてストレス耐性は上げたいものです。
思い通りにならないことへの耐性は、「自我が確立できているか」の指標ともいわれるので気になります。

かの河合隼雄さん(臨床心理学者・ユング心理学の日本の第一人者)は、「現代はoperationの時代だ」と随分前に指摘されました。
世の中が自分の思い通りになってほしい、なるべき、なるはず。
人は自分の期待通りに動いて欲しい、分かってくれるはず、
人に○○させたい、○○と思って欲しい。
そんな自分軸の操作的な想い、つい自分も抱いていないでしょうか?

私は、はい、思い当たります。ごめんなさい家族のみんな。。。^^;

耐性が弱いと、自分で自分の感情を抱えきれなくて、つい行動や態度として外に出してしまいます。
攻撃したり、無視したり、ストーカーしたり、すねたり、食べ過ぎ飲み過ぎたり、浪費したり、etc.

クレーマーの多発もその現れですね。
思い通りにならないと「怒り」を感じることが多く、コロナ禍の世の中で
最近なにかと怒る人が増えていると、様々なメディアで取り上げられています。

「抱えきれない自分の感情」というのは、「怒り」「イライラ」「もやもや」として感じることが多いですが、
実はその底に「がっかり」「不安」「困った」「淋しい」「残念」「焦り」などの、目の前の事実に対する「本当の」感情があります。
自分がイライラもやもやするとき、その元となるどんな感情があるのか、
それをしっかり見つめてみましょう。

なんとなく分かっていることもありますが、気付いていないことも多いものです。

「あ、不安なんだ」「あ、淋しいんだ」「あ、焦ってるんだ」とはっきり認識するだけでも、イライラもやもや度は少し下がるはずです。
そう感じる自分を認めてあげてください。
「そりゃ、○○なんだから、不安になるよね」
「うんうん、これは淋しいよね」みたいに。
自分で自分の気持ちをしっかり理解し受容してあげることが、自分を大切にするスタート。そしてそれが、心の耐性を育てることにもなります。

自分がありのままの自分を大切にする、ことがとても大切。


すっかり大人になった人々も心はしなやかに鍛えられます。
そんな話も、少しずつ書いてみたいと思います。






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