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台湾のシンプルライフ=食う寝る遊ぶ

 台湾人と長年一緒にいて思うのは、ほとんどの台湾人にとって、一番大切な事は「食べる」事なんだなってこと。
 現地語である台湾語では、挨拶で「吃飽了沒(ジャッパボェ?) : ご飯、食べた?」と聞く。聞かれたら、「吃飽了(ジャッパ) : 食べたよ、お腹いっぱいだよ」。もし「まだ」と答えると、「じゃ、早く食べないと」と心配されたり、うちで食べていきなさいみたいになったりするので、「食べたよ」と答えるのが正解。
 おしゃべりにしても、食の話題で盛り上がることが多い。
 そもそも、人にとって「食べる」ことは、基本的で、重要なことなのだ。
 台湾人は遊ぶのも好きだ。「休みの日は何をする?」という質問に、「山登り」と答える人も多い。
 そして、多くの人が旅行好きだ。国内よりも海外に旅行する事が多い。台湾は九州と同じくらいの広さなので、やはり海の向こうの広い世界に目が向くのだろう。価格的にも、狭い国内より海外旅行の方がお得感もある。
 旅行好きな台湾人に一番人気は日本だ。年に二度も三度も日本に行く人もいて、私なんかよりよっぽど日本のあちこちを回っている。だから、「私、まだ京都も北海道も行った事ないんです」というと、びっくりされたりする。

 よく食べて、寝て、遊ぶ。
 食う、寝る、遊ぶ。基本だよね。基本的な部分が満たされれば、心も満たされて、おおらかな気持ちになれて、人にも優しくなれるんじゃないかな。

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