つらい気持ちのときは、どうしたらいい??(2)
昨日は、「日々つく、ちょっとしたホコリのようなネガティブ感情」の対処法について、書きました。
では、今日はもっと奥深いネガティブ感情について、考えてみましょう。
今回のように、急にいろんなトラブルがやってきた場合は、まず、大きく深呼吸をしてみてください。そして、まず、気持ちを落ち着けることが必要になってきます。呼吸と気分はとても関連します。
そして、今、起こっていることはもちろん、大きな問題ではあるのだけど、「そのことでずっと頭を悩ましているということでは、なかなか、その問題は解決しない」ということも知っておいてください。同じ問題でずっと悩み続けていることを、ポジティブ感情に関する専門家であるバーバラ・フレドリクソンは「反芻」と呼び、有害なものだとしました。
「ネガティブ思考と、ネガティブ感情が頭の中に、繰り返し現れる状態です。状況をあらゆる方向から見つめて、自分では「しっかり考えなくては」と思っていますが、実際には思考はどこにも向かいません。
きりのない問いかけの輪にはまりこんで、打ちのめされて気力を失います。
考えても、考えても、答えが見つかるどころか、自信がなくなっていきます」(『ポジティブな人だけがうまくいく、3:1の法則』より)
今回のように、急に大きな困難にみまわれて、その問題が頭から離れない、という方も多いことでしょう。さて、そんなときは、どうしたらいいんでしょう?
バーバラ・フレドリクソンは、そんなときは、
① 自分が反芻していることに気づくこと。
② 気分転換の行動を取ること。
ということを勧めています。
差し迫った困難を前に、「気分転換」と言われても、なかなか難しいと感じられるかもしれません。でも、新しいアイディアを浮かばせるためにも、「気分転換」が役に立つのです。
なぜなら、ポジティブ感情には、「思考の働きを広げてくれ、創造性を高めてくれる」からです。
今回の苦しい状況を打破するためにも、「ポジティブ感情」が重要になってきます。
「いい気分だから、いい気分。それでいいじゃない?」と普通は思ってしまいますが、ポジティブ感情には、前述の「思考の働きを広げてくれ、創造性を高める」という働きがあるので、それを利用するのです。
どんなときに、あなたは気分が楽になりますか?
どんなときに、ほっとしますか?
根本的問題が、たとえ、今は解決しなくても、
できる範囲で、自分の気分が楽になることをしてみてください。
散歩をする、信頼できる友人に話を聞いてもらう、
お風呂にゆっくり入る、お気に入りの珈琲を味わって飲む、
アロマの香りをかぐ、瞑想をする、など・・・・・・。
あなたなら、何をやってみますか?
今は世界的に困難なときを迎えています。
そして、その大変さは、人によって、そして国によってまったく違います。なので、簡単に言うことは難しいのですが、もし、あなたがこの文章の触れられたのなら、「ネガティブ感情を減らし、ポジティブ感情をあげることで、新しい解決策を思いつく可能性がある」というアイディアを、心の片隅でも置いていだだけたらと思っています。
手を取り合って、一緒に新しい世界へ歩いていきましょう。
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