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自分の周りの物は、自分の鏡

あなたは今、このマガジンを自宅や電車の中あるいはカフェなどで読んでいるかもしれませんね。今いる空間をぐるっと見回して、気になるものや目につくものは何でしょうか?様々な物がある中で、ある人はコーヒーカップ、ある人は鞄などが気になるかもしれません。

しかし、ここでは仮に、公共の場所の壁にかかっている時計が気になったとします。その時計に対して、「反対側の壁にもかかっていたら、もっとたくさんの人が見やすいのにな」と思ったとしたら、その人の潜在意識には、もっとたくさんの人に見られる人物になりたいという自分自身の願望があったり、一元的ではなく、広い視野で物事を見たいという他のものに対する願望があったりするものなのです。

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このように、物はただの物質に過ぎませんが、実はその人が気になる物やその人の部屋にある物には、その人の価値観や潜在意識が投影されています。部屋の整理をしようとして、どれを取っておいてどれを処分したらいいのかの判断に迷い、気づいたら何時間もかかってしまったという経験がある人もいると思います。こういった状態は、潜在意識が整理できていなかったり、自分の大切にしたい価値観がわからなかったりということに原因があります。

部屋に物が大量にあるとほとんどの場合は潜在意識が整理できていないと考えられますが、物がたくさんあっても統一感があれば、自分の大切にしたい価値観が分かっていると言えます。自分の好きなものを集めているだけだからです。

自分の大切にしたい価値観が分かっている人ほど、部屋に統一感があり洗練されています。それに対し、ただ物が増えてしまう人の部屋は、統一感がなく雑然とした印象を与えます。つまり、ただ雑然と物が増えてしまう人は、自分のことがわかっていないのです。

物が増えてしまう人は、今の自分に本当に必要なものがわかりません。必要かどうかわからないので、“とりあえず買っておく”のです。「なんとなく可愛いから買う」「なんとなく安いから買う」など、雰囲気や周りの影響で買ってしまいます。
家に帰って改めて見て、「これ、なんで買ったんだろう?」と思っても、もったいないので捨てられないというのはよくあるパターンです。そして、気づくと不要なものが家の中に溢れています。

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自分に必要な物が分かっている人は、決断も早い傾向にあります。逆に、自分に必要な物が分かっていない人は、買うまでにあれこれ迷ったり悩んだりします。そして、迷った結果、疲れてしまいます。自分がわかっていないので、エネルギーを浪費してしまうのです。

こうして見てみると、自分に必要な物が明確にわかっている状態のほうが生きやすいというのがわかると思います。では、どのようにしたら自分に必要な物が明確にわかっている状態になれるのでしょうか。それを知るためには、「物を捨てられない理由」と「物が増えてしまう理由」の二つに分けて見ていく必要があります。

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