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物が増えてしまう理由

物が増えてしまう理由は、簡単に言うと「買ってしまうから」もしくは「もらってしまうから」なのですが、そもそもなぜそんなに買う(もらう)必要があるのかに、その謎が潜んでいます。

物が増える理由をまとめてみると、以下のようになります。

1. 損得勘定・承認欲求

誰でも一度は、スーパーや通販サイトなどで安売りしているものを見つけて、必要もないのについ買ってしまったという経験があるのではないでしょうか。また、流行りものが欲しくて、とりあえず買ってしまうという人もいるかもしれませんし、みんなが憧れているものだから、買って自慢したいという目的で買ってしまう人もいると思います。

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しかし、よく考えてみてください。その商品は、本当に今の自分に必要なものでしょうか?

もちろん普段使う消耗品を買い貯めすることもあるでしょう。しかし、安いからといってたくさん買いすぎると、置き場に困ったり、食べ物は賞味期限が切れてしまったりするなんてこともあります。

また、誰もが憧れるものを買って羨ましがられたときはいいですが、承認欲求はキリがありません。すぐにそれに飽きてしまい、また別の物を買わなければ、承認欲求が埋まらなくなってしまいます。

安いからと損得勘定で物を買ってしまうことが多い人は、「自分には安い価格でしか物を買うことができない」という思い込みがあります。「自分は豊かではない」「自分は貧乏である」「自分には経済的な余裕がない」という潜在意識が強く根付いており、外的な価格変動に影響されてしまうのです。

また、承認欲求で物を買ってしまいやすい人は、「他の人と同じ物を持っていなければ嫌われる」とか「流行に乗らないと置いていかれる」と行った不安や「自分は価値がない」という無価値観を持っているため、周りからの承認が必要なのです。その結果、流行を追いかけてしまうことが多いと言えます。

物が増えてしまうタイプの人は、周りに影響されやすく、自分の軸がありません。これも、自分の大切にしたい価値観が分かっていないということです。

2. ストレス

物をたくさん買うことでストレスを発散したり、満たされない心を一時的に満たそうとしたりする場合もあります。

確かに、ウィンドウショッピングやカタログなどを眺めている時は、「このアイテムはクローゼットの中のあの洋服に合うかな」などと想像して、楽しい気分になります。また、実際に手に入った時には高揚感や満足感を得ることができ、嬉しさも倍増します。これを体験したいがために、購買欲求が沸き起こるのです。

これがひどくなってくると、買い物依存症になるのですが、心のしくみは過食症と似ています。過食症は食べることで一時的な幸福感を得るという症状です。過剰な購買意欲も、とりあえず買うことで満たされない心を埋めようとしますが、根本的な解決にはなっていないので、また一時的な幸福感を欲してますます買ってしまうという負のループに陥ります。すると、いつの間にか着ない洋服やバッグなどが溜まり、部屋を占領していた……という事態になるのです。

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この時、重要なのはストレスの元を取り除くことや、もっと適切なストレス発散方法を見つけることなのは言うまでもありません。

3. 優先順位の不明確さ

やりたいことを先送りしている人も、今必要なものが分かっていません。一見やりたいことを基準として自分の価値観で買っているかのようですが、買っても手をつけられず放置しているのであれば、不要なものを溜め込んでいることと同じです。

例えば、読みたい本を買ったものの、読む時間がなくて本棚に置きっぱなし、ヨガをしようとヨガマットを買ったものの、まだ1度くらいしか使っていないということはありませんか?

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未来にやりたくて買っても、結局できていないのならば、今必要ではないのでしょう。または、準備をしても行動に移せないというマインドだということです。先に進めるだけの動機や勇気がないのです。買ったものが未来に向けて今必要であれば、使っているはずです。

こういった理由で物を買い溜めてしまう人は、優先順位をつけることが苦手です。興味があちこちに行ってしまって、収集がついていないのです。好奇心が旺盛なのは良いことですが、人生には選択と集中が必要です。仕事も恋愛も趣味も家事も自己啓発も友人との旅行も、といった具合にすべてを同時並行でこなすことは非常に難しいですよね。

さらに、趣味として、ヨガもやってみたいし、料理も習ってみたいし、美術館巡りもしたいし、カフェ巡りもしたいし、ゴルフも練習したいし、サーフィンもできるようになりたい……としたら、どうなるでしょうか。すべてが中途半端、もしくはすべてに手を出せずに月日が流れている、ということも多いのではないでしょうか。

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