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お菓子が作りたい

専業主婦をしているすべての人がお菓子やパンを作っているとは思わないが、「趣味はお菓子作りです」という人はけっこうある。

御多分に漏れず、私もお菓子を作るのだが、家の人は誰も食べてくれない。そこで近所におすそ分けをしたり、頼まれて作ったりすることが多くなる。

このモロゾフの容器に入っている、モロゾフもどきのプリンは、味もモロゾフもどきでけっこう評判がいい。簡単だから出番も多かったのに。

やっぱり食中毒とか気になるので、誕生日とかに贈るものは、これを最後に作っていない。年下のお友達ができて、27歳のバースディに作った。これ贈った人、元気でやってるかなぁ。けっこう繊細な人だったけど。時々思い出す。

長い期間お菓子を作ってると、作るお菓子で昔を思い出すことがけっこうある。

べつに記録をとるほどのことでもない程度に他愛ない漠然とした日常の記憶であったはずなのに、後になって同じようなお菓子を作るとかなり鮮明に思い出す。

なんでなんだろうと考えたこともあるが、お菓子作りにはそれなりの時間がかかって、ものを考える時間があることとか、嗅覚の刺激がいろいろすごいとか、それくらいしか思い当たらない。

例えば、何にでもバニラエッセンスを入れる人(友人にはこういう人がけっこうあった)は、どのお菓子を作っても同じ思い出がよみがえるのだろうか。

基本的に先日書いたようにバニラエッセンスは使わないので、それぞれのお菓子は別の匂いがする。バニラを入れるものはバニラの匂いがするし、入れないものは素材(バターとかレモンとか)の匂い、あと洋酒を使うものはそれなりに洋酒の匂いもする。リキュールとかの甘い匂いはわりと好きだ。

それぞれの香りに思い出すことがあるような気がする。嗅覚はけっこう記憶に影響するのかもしれない。

なんて書いていると心底お菓子を作りたい衝動に駆られるが、ここは我慢!冷蔵庫で賞味期限を迎えるのが関の山だ。

いまはコロナだし、手作りお菓子などは全然歓迎されないからよそにも持って行けず、ほぼ半年くらいなんにも作っていない状況・・・。

ちゃんとしたお菓子が作りたい!と、涼しくなってくると切実に思う。家の人がお菓子を食べてくれる人は幸せだ。うらやましすぎる。

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