アニメとかラノベとか
ライトノベルのターゲットは10代~20代なのだそうだ。
私はターゲットの対象外だけど、2作ほどラノベを読んでいる。「オーバーロード」「幼女戦記」の2作。
アニメにハマっているのは否定しない。ジブリのトトロからずっとアニメ好きだ。
旦那さんに「実はアニメオタクやったんや」と引かれても、「頼むからオレが仕事から帰ってきたときにアニメ観てるのやめて」と叱られても、「時間の浪費」と蔑まれてもやっぱりアニメは好きだ。
Amazonプライムで見られるアニメは、いろんな種類のモノがたくさんあるので助かっている。
最近「よかったなぁ」と思ったのは「ソマリと森の神様」という作品で、最後は泣いた。
そんな私だが、どうしてもオーバーロードと幼女戦記は観る気がしなかった。
オーバーロードは骸骨が嫌だったし、幼女戦記は題名が微妙だったから。
ものすごく暇だった時期があって、その時のAmazonプライムのアニメの中で面白そうなものを全部観終わってしまった。
残っていたのが、オーバーロードと幼女戦記だった。
プレビューを読んでみると、幼女戦記はタイトルで誤解があったようだったし、観ることにした。
食わず嫌いってこういうこと言うんだなぁと、つくづく思うくらい面白かった。
観終わってまずやったのは、web小説の幼女戦記を読むこと。そしてそのあとはAmazonでラノベを買ってしまった。
どこかで書いた気がするが、私には変な偏見があった。「本になって10年以上経ってない本は読む価値がない」とか偉そうに思っていた頃があって、その影響かラノベにはずっと縁がなかった。
人生初のラノベ体験。
いったいどんな文体なんだろう。web小説とはどこが違うのかな?と少しワクワクして読み始めた。
普通に小説だった。
ただ、転生とか架空の世界があって、いわゆる小説にあるような「現実の世界に近いなんとなくどろどろした感覚」というのは感じなかったし、どちらかと言えば歴史をもとにしたフィクション小説という感じ。
読みやすくて次々と注文しては読み進み、気がつけば出版されてる巻まで全部買ってしまった。テンボの良さと主人公のぶれないところが大好きだ。
これに気を良くしたというわけでもないが、とりあえずオーバーロードも観てみることにしたら、その世界観が気に入ってしまった。
しょうがないからやっぱりweb小説を読み、またAmazonのお世話になってしまった。今度は大人買い。どうせ読みたくなるのはわかっていたから、1巻から出ている巻までとりあえず全部買った。
最近は小説といわれるもので、これは面白い!と思えるものに当たらなかったので、単純に面白い読み物に飢えていたとは思う。
ラノベがこんなに楽しく読めるものだったなんて!
2作品とも新しい本が出る度に一から読みなおすとか、尋常じゃない。けっこう時間だってかかる。それでも読みたくてしょうがないのだ。
そういう作品に出会えたことがすごくうれしい反面、自分の年齢とか、趣味とか、価値観とか。コレでいいのか?などと考えこんでしまった。
別にラノベが悪いと言ってるわけではない。基本的に最近出てる小説とはそんなに変わらない印象があった。むしろ「幼女戦記」などは流行り言葉が少ない分、中高年としては読みやすいのでは?などと思うくらいだ。
それでも対象年齢は若年層だし。それをここまで楽しんでしまう自分って思考が浅薄なのかな?これはもしかして不味いかな?と思ってしまった。
アニメにハマってる時点で、既に年相応ではないのだろうが…。
だからといって手当たり次第にラノベを読もうとも思わない。愛だの恋だのはもうお腹いっぱいだし。ちょっと避けたい。
先日、甥のひとりが電話をかけてきて、(実家に置いてある)蔵書借りてもいい?と言った。蔵書などというたいそうなものではなく、主に小説や哲学心理学などの入門書、歴史ものの類いが2000冊ほどあるだけだ。
彼は読書好きなので、いろんなジャンルの本を読む。いまはサガンが好きらしい。サガンってほぼハーレクインちゃう?というと受話器の向こうで少し照れているようだった。
最近は何読んでんの?と聞かれたので、正直に「オーバーロード」と「幼女戦記」というと、ものすごく驚かれた。
そして「引くわー」などと言うのだ。
ハーレクインと言われたから仕返しなのかも。
君も食わず嫌いだね、と勧めてみたら、「アニメは見た。面白い」という。
小説にはアニメにない面白さがある!と力説したのだが、アニメで済むならアニメでいいやんという考えのようだ。
まだまだやね~。などと言いながら、とりあえず完結して全巻揃ったらあげる約束をした。
19歳の甥に引かれるとか。私なにやってんだろうと思いつつ電話を切った。
でも、そういう話ができるっていいなぁと思った。たとえ相手が19歳だろうが妹の息子であろうが、本の話ができるのはうれしいものだ。
その本がライトノベルであろうが哲学書であろうが、それを読んでどう感じたのか、考えたのかを話せる人がある。聞ける人があるというのを無性に嬉しく感じた。
ネットでは本について、いろんな人が感想を書いていたり、そこから考えたことを披露していたりするが、その人を知らないから読んでいて「楽しい」という感覚にはならない。
どちらかといえば、次に何を読もうかなぁという指針みたいなものを求めて、その記事を読んでいるように思う。
やっぱりお互いに現実を知ってる人と本の話をすると楽しいなぁと思った。もちろん、アニメの話も楽しい。
その人となりを知っているからこそのギャップもあるし、共感もあるんだろうと思う。
旦那さんがあまり本を読まない人だというのは、ほんとに残念だと思う。
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