【読書感想文】ホームレス農園
こんにちは。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、小島希世子さんのホームレス農園について書いていきたいと思います。
熊本県のほとんどの家が農家という農村で、両親が教師という家庭で育った小島さんは、「なんでうちは農家じゃないの?」と農家に憧れを抱いていました。
子どもの頃は野生児で、野山を駆けずり回りながら、近くの牛舎で牛のお世話をしたり、元気いっぱいに遊ぶこどもでした。
小学校2年生の頃、テレビでアフリカの飢えに苦しむ子供たちがいることを知り「冷蔵庫にあるものや、畑の野菜を持っていきたい!」と言ったところ、「アフリカは遠い場所にあるから持っていけない。でも、助けてあげたいと思うなら農業のやり方を教えてあげたらいいと思う。その為には勉強をしないといけないよ。」と言われ、そこから勉強に真面目に取り組むようになったそう。
子供の頃って、勉強が何に役立つのか、”将来のため”という漠然とした理由ではなかなか勉強に打ち込むことができない。
わたしもその一人であった。
高校生になっても、勉強の必要性を感じていなかったし、それよりも早く卒業して、就職して、二十歳で結婚して主婦になることを夢見ていた。
その後、働くようになって、いくら仕事が出来ても、学歴によって給料の差があることを知ったり、自分の無知が恥ずかしくなる場面があったりして、一生懸命働いたお金を勉強につぎ込んできた。
こんなことなら、最初から勉強をしっかりしておくべきだったと今なら思う。
子供の頃から、夢を決める必要はないと思うけれど(選択肢を狭めてしまう恐れがあるので)、世の中にはいろんな仕事があるんだよっていうことは幼いうちから知っている方が有利だと思う。
* * *
小島さんが大学生の時、路上で雑誌を売っているホームレスの方がいることを知り「どうして働かないの?」と聞くと「働くには、住所や電話が必要だけど、持っていないから働きたくても働けない。」と言われ、厳しい現実を知ることになった。
その後、働き手が不足している農家と、働く場所、仕事を探しているホームレスを結び付ければすべての問題が解決するんじゃないかと思い、解決に乗り出すが、それは想像以上に大変な道のりだったと語っている。
物事を起こす時、起業するとき、おそらく若くて、何も知らない方が行動に移せると最近そう思う。変に知識がついてしまうと、つい不安が勝ってしまって初めの1歩が出ない。
失敗を恐れて、準備万端な状態で進めたいと思えば思うほど、不安要素を集めてしまい、「失敗したら、失敗した時だ!」と腹をくくれれば、意外とトライアンドエラーで前に進めるのかもしれない。
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