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出汁の香りがする本

朝から大学芋を作った。
出来立ての熱々をほおばり、前歯の裏についた飴を舌で舐めながら書いている。

この季節になると、さつまいも、栗、かぼちゃは外せない。
『期間限定』なんて書かれるとイチコロだ。

ふと食べながら、これはいつから食べられるようになったんだろうと考えた。
なぜなら、時代小説が好きな私は、特にその時代(江戸時代)に庶民が食べていたものにも興味がある。

時代小説で料理モノにはまったのは、髙田 郁さんの『みをつくし料理帖シリーズ』だ。

全11巻あるが、何度読んでも泣いてしまう。
最終的にはハッピーエンドで終わるのだが、それまでの主人公や周りの登場人物に降りかかる試練に「神も仏もあったもんかっ!」と憤ってしまう。
でも料理の場面は、本の中から良い出汁のにおいがしてくるような、よだれがゴクンといってしまうような美味しい話である。

主人公の澪(みお)が働く「つる家」の店主 種市が、澪の作る料理を食べるたびに「こりゃいけねぇ~よぉ~」と悶絶する姿は、こちらの食欲を掻き立てます。

そしてサツマイモの起源ですが、農林水産省によると1600年頃に中国から日本(琉球)に入って、薩摩(鹿児島)に伝わったそうです。
江戸時代は1603年~1868年なので、その頃からさつまいもは食されていたんでしょうね。

ちなみにかぼちゃは、

日本への渡来は日本かぼちゃ系品種が最も古く、16世紀 天文年間(1532年~54年)に備後(現在の大分県)に漂着したポルトガル船によってもたらされたことが日本におけるかぼちゃの起源とされ、これと前後して長崎にも入ってきたとされている。
引用:オリーブオイルをひとまわし

栗は、

縄文時代で、栗で有名なのが 青森県三内丸山遺跡です。
日本最大級の縄文集落跡です。
三内丸山遺跡からたくさんの栗の柱と大粒の栗が出土した。
三内丸山遺跡では、栗の巨木を柱に使った建造物があり、遺跡の周辺の森は大半が栗の林だったことがわかっています。
引用:いわまの栗 岩間の栗や・小田喜商店

栗だけが元々日本にあったんですね。

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