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いつもこの時期はソワソワする

毎年、5月後半のこの時期は期待と不安と心配と・・・色々な気持ちが混同して、なんだかソワソワしています。

なぜならエベレスト登頂に向けて、たくさんの登山隊が登頂に向けてアタックする時期だからです。私の職場の代表である三浦雄一郎が70歳で登頂する際に、現地から送られてくるデータの解析をしていた頃から、わずかながら「エベレストへの挑戦」というものが身近にありました。

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そして、今の職場で働き出してからは毎年のように、エベレスト登頂を目指す方を日本から見送る仕事をさせていただいていました。エベレスト以外にも厳しい山もたくさんあり、そこを目指す方もいます。もちろん、8000m峰や未踏峰でなくても、それぞれの夢や目標にされる山はたくさんあります。しかし、エベレスト登山の様子をソワソワする気持ちで見守るのは、きっとネットワークの発達などによって、登山の様子を見聞きできるようになったことで、状況を身近に感じることができるからだろうと思います。

「登頂できました〜!!!」との報告ももちろん嬉しいですが、それ以上に無事に下山できたとの報告が何よりも嬉しいです。三浦雄一郎も80歳でのエベレスト登頂の際は下山中に体調が悪化し、東京で連絡を受けていた私たちは本当に心配しました。(*80歳エベレスト登頂からの下山の様子は以下のnoteをご覧ください。)

昨年も登頂できた登山隊もありましたが、悪天候で撤退した登山隊もありました。でも、無事に下山していただけて、本当によかったと思っています。

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ミウラ・ドルフィンズで仕事をし始めて15年。たくさんの方に「行ってらっしゃい」と言うことができ、「帰ってきました〜」と無事に帰国された報告を聞くことができます。私のミウラBC(ベースキャンプ)での仕事は、「低酸素トレーニングの指導」ですが、そんな温かい気持ちをいただけて幸せだな〜と思います。時にはネットワークが未発達の山に長期間行く方もいて、時々入る近況報告以外は、下山日と帰国日を祈りながら待つこともあります。また、残念だったり、悲しかったり、そんな報告を聞くこともあります。

今年も同じように、エベレスト登頂を計画されていた方々がいらっしゃいました。仕事の調整や費用の準備、登山に向けてのトレーニングなど、それぞれが出発に向けて準備されていました。しかし、今年は遠征は全て中止となりました。エベレスト登山だけではなく、トレッキングや観光など今年は国内外で色々な状況が激変しました。

私が低酸素室でできる仕事は多くありませんが、「高所」を目指す皆様が少しでも安全に登山を行えるように、これからも頑張りたいと思います。そして、登山が好きな方々が、大好きな山にいつまでも元気で登るために、私にできることも考えていきたいと思います!noteも引き続き、更新していきます(^^)

                          文筆:安藤真由子


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