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時間と場所にとらわれない働き方 in 西会津町<day2>

福島県の「お試しテレワーク」のため、西会津町で2泊3日のテレワーク体験中です。day1はコチラ


2日目は、西会津に新たにつくっている宿を見学。6月完成予定のこちらの宿は、暮らすように旅をしながらテレワークする際にもオススメです。今回はその宿を通して感じたことをまとめました。


西会津町の秘境へ・・・

宿泊しているゲストハウスから車で45分。テレワーク2日目は、お仕事の前に少しお出かけを・・・


山を登ったり下ったりしながら、朝一で向かった先は、地元の方からも「秘境」と呼ばれているたった2世帯が住んでいる樽山集落です。


ここに、テレワークでお世話になっている西会津国際芸術村を運営している一般社団法人BOOTの代表理事 矢部佳宏さんのお宅があります。

矢部さんは、東京やカナダ、上海などでランドスケープアーキテクトとしてお仕事をされ、2012年にふるさと西会津へ家族とともにUターン。

(ランドスケープアーキテクトとは、建物だけでなく景観も含め、人々の生活環境や暮らしを考慮しながらも、自然と共生した美しい地域をデザイン的手法で構築していく建築の専門家のこと)

今、矢部さんのご家族が住んでいるのは築360年を超える古民家で、矢部さんはここで代々続く農家の19代目になるのだそうです。


楢山集落は、2年前に一度訪れた際に、この場所からの風景に感動して「また来たい!」と思っていた場所。標高が高いので、眼下に雲海が広がる日もあるのですが、この日は天気もよくて、遠くの山々までくっきりでした。


現在、ここにある築190年を超える納屋と蔵を宿にするためにリノベーションしていると聞き、見せていただくことにしました。



テレワークにもオススメ!暮らすように泊まれる宿

矢部さんが目指しているのは「暮らすように泊まれる宿」。

この日は、宿づくりに関わっているアーティストの方々との打ち合わせに朝一で同行しつつ、内部を見学。まだまだ工事はつづきますが、もともとあったものを活かしながら、新しいものを加えてリノベーションしています。


納屋はメゾネットタイプで2棟。蔵は1棟借り上げ。

キッチンもあり、まるで暮らしているかのように、ゆったりとした時間と景色を楽しみながら過ごせそうです。


どの窓から見える眺めも、時間や季節ごとに移り変わる自然を感じられます。野生の動物たちが姿をあらわすことも多いのだとか。

もし、時間や場所にとらわれない働き方をするなら、こんな場所に滞在してお仕事をしながらのんびりと過ごすのもいいですね。


こちらの写真、右側のお部屋は一枚板でつくられたカウンター。

もし、ここでお仕事をするとしたなら・・という想像が膨らみます。窓の向こうに広がる美しい景色を眺めながら仕事ができるとは、なんとも贅沢な場所です。


テレワークにもオススメなこちらのお宿。完成予定は6月とのことで、今から待ち遠しいです!


西会津町の地域おこし協力隊がおもしろい

今回の内装に関わっているアーティストのお二人は地域おこし協力隊のメンバーです。


東京都出身の美術家・和紙職人、滝澤徹也さん。

今回、ふすまなどに滝澤さんの作品がつかわれるとのことです。アート作品の中で暮らせてしまうという、なんとも贅沢なお宿です。

現在、西会津国際芸術村でも滝澤さんの作品が展示されています。→コチラ


滋賀県出身の木工家具職人、間瀬央也さん。

どんな家具がつくられてこちらにおかれるのでしょうか?楽しみです。


皆さん、楽しみながらこの宿をつくっているのが印象的でした。楢山集落に新たにできる宿が、ここの地とここを訪れる人をつなげ、それがまた新たな景観となっていくのだろうと思うと、今からとても楽しみです。

西会津の地域おこし協力隊って面白いなぁと思うのは、自分たちの個性や強みを活かしながら、西会津という土地にあるものの価値を一緒に高めていく存在であること。しかも、みんなでワクワクしながら!

それって地域としても、働き方としても、生き方としても、とても素敵です。


現在、西会津町には何人もの地域おこし協力隊がいます。こちらは初日に道の駅で会ったお二人。

右:地域おこし協力隊として2015年にUターンした荒海さん。現在は、地域おこし協力隊の任期を終え、町から委託を受け移住・定住コーディネーターとして働いています。

左:地域おこし協力隊として2018年に高知県から移住した居村さん。


西会津での暮らしやイベントに興味のある方はこちらのFacebookから最新情報をチェック!

西会津町のある暮らし相談室 https://www.facebook.com/life.with.nishiaizu/



西会津で生まれる新たな価値

ここ西会津でとても感じるのは、

誰かががむしゃらに何かを背負うのでもなく、

誰もにスポットがあたり、

古いものも新しいものも、

もともと住んでいた人も、新しく来た人も、

それらが調和しているということ。


数年前から「西会津がおもしろい!」と様々な場所で聞きますが、その話題の中に必ず登場していた矢部さん。

地域づくりは一人ではできません。外から訪れる人が新しい風を吹き込みながら、そこにもともとあるモノやコトの価値をさらに高める。それを実現していくための土壌や仕組みを数年かけてつくってきたのが矢部さんなのかな、と思います。

今つくっているこの宿には、そうした矢部さんの想いや取り組み全てが込められているのだなと感じました。



西会津町では、ここ以外にも空き家などをリノベーションして新たな空間へと生まれ変わる取り組みがいくつかあります。

その一つがこちら。元旅館・下宿宿をバス停×庭のようなギャラリーにリノベーション中です。

蒲生館プロジェクト http://gamokan.nishiaizu-artvillage.com/


西会津国際芸術村をはじめ、西会津での取り組み、そのどれにも共通しているのは、「そこにあるものを活かしながら、その価値を高める」という考え方。


これは、西会津に限らずどんな地域でも取り入れることができるし、大切なことだなぁと思います。

もともとあるもの・古いもの・その土地ならではの記憶を残したり活かしながら、さらに良いものにしていけたら、その地域ならではの個性が光って面白い。だから、普段当たり前のように過ごしている中に当たり前にあるもの・あったものを、じっくり見て感じてみると、それはそこにしかない価値だったりするかもしれないですね。



現在、西会津町では「Next Commons Lab西会津」のメンバーを募集中!

西会津で矢部さんや地域の方々とともにワクワクしながら「故くて新しい未来」を一緒に創っていきたい!という方は、要チェックです^^


3日目へ続く


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