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全米で大ヒット中の映画『バービー』が教えてくれること

こんにちは!ブリキャリコーチの首藤繭子(Mayuko Shuto)です。

皆さん、映画『バービー』が現在、日本で公開中なのを知っていますか?

アメリカでは、2023年の映画興行収入で第1位、歴史的にも現在、11位につけています。まだアメリカでは公開中で、歴代Top 10の顔ぶれ(スターウォーズ、トップガン、タイタニックなど)が誰もが知っている映画に肩を並べるほど、『バービー』は明らかに大ヒットしています。

(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

その反面、日本では公開から1カ月半が経過した2023年9月26日現在で、東京・大阪・京都の合計数カ所のみの上映、しかもその大半が1日1回上映で、人気とは決して言えない状況です。

但し、noteで「Barbie 映画」と検索すると、次々と投稿が出てきます。しかも、投稿者は男女偏っておらず、幅広い年齢層です。(実際に私が観に行った平日の夜も、一人で見に来ている男性がちらほらいて、正直驚きました)。投稿の内容は様々な視点で行われ、ここまで見解が割れている映画も近年珍しいと感じています。

ブリキャリの私にとって、『バービー』は、以下の3点でずばり「賛否両論あっても是非ブリキャリを志向する人には見てほしい映画」です。

注:一部ネタばれを含みますが、最低限のストーリーしか触れていませんのでご安心を!

①自分を苦しめるのは、実は自分であることが分かる

私は、常日頃から日本では特に「XXであるべき」という端的には一つの考えを社会通念と捉えがちな人が多く、他人に対してもですが自分に対しても無意識で勝手に社会通念を押し付けています。

実は、社会通念の多くが、自分がそれに従わなくても、周囲に迷惑をかけずに生きていくことができます。例えば、少し前までの「大人は会社で働く」です。社会通念とは、いわば「世の中の大多数の人にとっての当たり前」ですが、「当たり前」は必ずしも全員に通じないですし、時代と共に変わります。

映画の中で、バービーを販売するマテル社の重役役員秘書のグロリアが語っていた、世の中が女性に求める過剰な期待について語っていた、太りすぎも痩せすぎもNG、経済的に独立が必要だが給与交渉はNG、ボスにならなくてはいけないが意地悪なのはNG(注釈:ボスが意地悪というのはよくある話です笑)といった話は、多くの人が思わず立ち上がって叫びたくなるほど、共感できる内容ではないしょうか。

その一方で、一歩引いて客観的な視点で考えてみると、そういったプレッシャーは自分が他人の言うことを聞いて、その期待に応えようとするために生じていると言えます。世間の期待について考えるのは一旦止めて、自分が好きなように生きたら、人生はどう変わっていくのでしょうか?

②多様性が認められていない世界は、気持ち悪い

『バービー』の冒頭は、数えきれないバービー達(全て女性)が支配する世界です。バービー達が意思決定を全て行い、ケンやその他男性はバービー達の意向で動きます。彼らは自分の意見を言っても、軽んじられています。

私には、バービー達と男性達の関係がすごく気持ち悪く、見ているのが居心地悪くなりました。相手の気持ちを気にせずに、言いたいことを言い、やりたいことをやっていいのか?と。

映画の途中でケンを中心に男性が支配する世界に180度変わり、その世界に対しては腹が立ちました笑。しかし、ケン中心の世界は今の日本、更には海外の多くの国での実態です。

日本の男性達は現在の社会を気持ち悪いとか、居心地悪いと思っていないのでしょうか?思っていない男性がいるとしたら、その人が少数派の経験をしたことがなく、自分の存在が軽んじられた思いがないのかもしれません。または、多様性が認められている社会を経験したことがない可能性もあります。

③女性同士の励まし合い、助け合いは、今の時代は特に必要

ケン達に支配された社会を奪い戻すために、バービー達やグロリアは一致団結し、最終的にバービーの世界が戻ります。彼女たちの強い協力関係は非常に気持ちよく、現在の日本で働く女性達に欠けていると強く感じました。

実は、女性がキャリアを築くことが楽ではないと私が気づいたのは、アメリカのビジネススクール在学中でした。3割を超えていた学生の女性比率で満足していた入学当時の私は、「Women in Management」と呼ばれるグループの活動が、学内で存在するグループの中でもトップレベルで活発なのを理解できませんでした。

しかし、まだ企業や組織で活躍する女性が少なく、社内で相談できる相手も限られている状況だと、社外で幅広くネットワークを作る重要性を、組織の中でポジションを上げていくに連れて肌身で感じました。私自身、現在、キャリアとライフスタイルの両立を行っている女性達が集まるネットワークに入っていたり、自分が作ったりとしています。

キャリアやライフスタイルなどで悩んでいて相談相手がいないと感じている人は、ぜひ社内外のネットワークを是非積極的に探してください。
私に連絡頂いても、もちろんWelcomeです!

近日中に映画館での放映は終了する可能性が高いですが、まだ『バービー』を観ていない方は是非、ストリーミングサービス・DVD等で観ることをおススメします。私自身、一回観ただけでは吸収しきれず、時間をおいて何回か観ようと思っています。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます!


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