「自称:予想屋」の話ほど当てにしてはいけない

「私、人のことがよく分かるの!」と言う人の予想ほど当てにしてはいけない。その予想は完全にその人、”自称:予想屋”によって脳内で書かれた物語の結果であることが多いにある。

”自称:予想屋"は現実という「リアル」を脳内にインストールし、別の「バーチャル」な仮想現実を作って生きている。(のではないか、と推測する)
「リアル」世界で自分の思い通りにいかなかったことを「バーチャル」空間を理想に書き換えることで満足感を得る。その行為が継続的・過激化すればするほど「リアル」がもたらす結果を直視することができず、消化不良な欲望を「バーチャル」なもう一つの物語の中で書き換え続けることにより満足感を満たす。

この”自称:予想屋”は自分の知らない間に「リアル」と自分が作り上げた「バーチャル」な現実とを行き来しすぎて混乱をきたす。その結果、「あったこと」を「なかったこと」に、「なかったこと」を「あったことに」してしまう。自分が作り上げた記憶を現実だと信じてやまない人とコミュニケーションを図ることは大変困難であり、そもそも現実世界を受け入れられずに仮想空間で叶わなかった自分の欲望を満たす、その行為を、さも現実にあったことのように主張として他人の記憶をもすり替える。

そもそも、その”自称:予想屋”の記憶を書き換えたいというポイントは他人にとっては取りとめのないこととしてスルーされることもある。言われてみれば思い出すけど、、というレベル。それゆえに、その人が出来事と記憶を変えて話をしていても「あ、そうだったけ?」と引っ掛かりつつもスルーしてしまうこともある。その薄いリアクションでさえ、本人たちにとっては、「自分の書き換えた記憶が正しい!」という証拠となり、妄想が現実であった、という確信へと変えてしまう。

そんな彼らがコミュニケーションを取りたいのは皮肉屋ではなく聞き上手な部類の人たちとなる。皮肉屋さんたちは「リアル」な世界で常に”自称:予想屋”が言い返せないほどのジャブを打ちまくるから。”自称:予想屋”は実は「リアル」な世界では言い返すことも苦手。強くいきたいけれどできない、だから「バーチャル」な世界でマウントを取る。そして聞き上手さんたちはいちいち言い返さないので、実際に「リアル」な世界でもマウントが取れた気になる、という思考回路。

それを踏まえると”自称:予想屋”が事実であろうことを練って予想する出来事は「バーチャル」な世界で生み出されたトップニュースなのである。それには本人の願望が多いに含まれる、ほぼ主観でできた事件・事故。だから聞く方は支離滅裂な話だと思っても、本人が抱く確度はほぼ100%のため「自分しか分からない、でも本当にそうなの。私の勘は絶対に当たるから。」という発言になる。

ここで”自称:予想屋” vs 皮肉屋さん(こちらも皮肉目線での予想屋)のコミュニケーションは囚人のジレンマにすら当てはまらない。
どちらも真実を言っていたとしても、受け止める側が「本当だ」「嘘だ」というジャッジを主観でする限り永遠にお互いの本当の結果を知ることはできない。

例えば、ある人が転職を決めて次の職場を一部の人には言い、一部の人には言わない。その知らない一部の人は、どこに行くのかが気になり予想をする。知らない人が、行き先を知っている人もその人と同様に知らないとして話す予想が主観的すぎるとき。そして、全然事実は間違っているのに確信めいている時。(これは転職する本人も本音を言っていない可能性もあるからより”自称:予想屋”は予想したくなっている)

お互いがお互いを騙しあって、真実を伝え合わなくて予想し合う。その予想はハッピーであればいいけれど、必ず相手を下げるシナリオとなる。大人になると色々な人がいる。話の辻褄が合わない、自意識過剰、思ったより100倍傷つきやすい人、プライドが高い人、口が達者な人、手足を動かさない人、言い訳する人、ずるい人がいたら対処法を考えてコミュニケーションをとることが大切。

話を聞いているフリでも十分だけど、傷つきやすい人達は、自分と他人のコミュニケーションの取り方が違う(ように見える)だけでも攻撃の対象となるので要注意。
デリケートな人は強さで隠していることも多いにあり建設的なコミュニケーションを図るにはやっぱり同じ感覚である心地よい人を探して、人に合わせたレベルを変えていくことが重要だと気づく。

重要なポイントは”自称:予想屋”も、皮肉屋も、邪気に扱われやすい自分であることを自覚していたりする場合もあること。
自分のメンタルは自分で成長させることを怠った人達との取説はどう転ぶかが未知数でまだまだリサーチの余地あり。
結果「自称:”予想屋”」の言うことは聞く価値なしでリアクションもめんどくさいと思っていたけれど、こういった分析に多いに使わせていただこう。

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