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神話からみる双子座

少し前の5月下旬に
幸運や拡大を表す「木星」が
双子座のお部屋にはいりました。

この、幸せと発展の星「木星」は
1年ごとに星座のお部屋を移動していきます。

そのなかで
今年は双子座のお部屋にいる時期
ということですね。

ーーー

牡牛座 2024/5/26まで
 ↓
双子座 2024/5/26-2025/6/10 
<ここに木星滞在中>
 ↓
蟹座    2025/6/10から

ーーー

これが何を意味するかというと・・

木星が双子座に滞在している
今年の5月末から来年の6月くらいまでは

「双子座」的な出来事が
たくさん起きたり

双子座のテーマを意識すると
星の恩恵を受け取りやすくなる
ってことになります。

ただ、双子座というと
好奇心旺盛なので
軽薄でチャラくて飽きっぽい
みたいなイメージを持っている方も
多いと思います。

だけどね
私は太陽が双子座なので
本当は双子座って
もっともっと奥深いよって
思っているので・・

今日はちょっと別の視点
「双子座の神話」から
あらたな双子座の一面を
捉えてみたいと思います。


●双子座の神話

 
双子座の神話もそうですが
ギリシャ神話の中ではしばしば

「不老不死を解いてください!死なせてください!」

ってことを願う場面が登場します。

人間界と逆です。

人間は「死にたくない」っていいますものね。

 

そして、双子座の神話にも
そういった場面が出てくるのですよ。

いくつかのパターンがあるのですが、その一つのお話を。

  

双子座の
双子の兄弟の名は
「カストル」と「ポルックス」

二人とも
レダという母親から生まれました。

兄カストルの
お父さんはスパルタ王。

弟ポルックスのお父さんは
白鳥に化けて
美女レダを口説いた神々の王ゼウス様。
 

そして、神々の王  ゼウスの血をひいてるって事で、
弟のポルックスだけ不老不死なんです。

二人とも武勇に優れた戦士で、
そりゃもうあちこちで活躍してしたわけですが

ある日、兄のカストルが負傷して、はかなく亡くなります。

悲しんだ弟ポルックスは、
お兄ちゃんと運命を共にしようとします。

でも、弟ボルックスは
不老不死なので死ねない。

兄弟愛に心打たれたお父さんゼウスは、
ポルックスの不老不死のタマシイを
カストルに分け与え、半分こさせるんです。

つまり、双子の二人は、
生涯を通して、あの世とこの世を1日ごと(いろんな説あり)
行ったり来たり過ごすことになりました。

 

双子座の柔軟で変化に対応できる機敏さ、
気まぐれさ、時に浮気者、と表現されるテイストは
生と死を行ったり来たりしている柔軟性から
来ているのかもですよ。かなりシリアスねー。

 

そして、彼らの半分は神様で半分は人間。
だから双子座はマルチなんだぜー、
って解釈にもなってたりするよね。

そう考えるとチャラくないでしょ?笑。

 

人間界のドラマでは、
死んだら終わりですが

神話の世界では人間界と違って
生と死が同等の重さを持って
描かれているのも面白いですよね。

じゃないと、
”行ったり来たり”ってな概念は出てこないだろうし。

 

もう一つの双子座の神話では、
一人が戦いで亡くなり、
それを嘆いて悲しんだ不死の双子の片割れが不死の命を解き、
共に二人で星座になったというのもあります。

兄弟愛ですね。

愛のために死ぬことを
美化するわけじゃないですが、
双子座の神話は、生死を超えて愛は存在すること
教えてくれているのかもしれません。

神様はそんな人間の営みを痛々しい、
と思ってるかもしれませんが、どこか羨ましいと思って
見ているかもしれませんね。

●神話から受け取れること

双子座の神話の奥深さに
触れてみたところで

じゃあ、この木星双子座期に
私たちが意識すべきことってなんでしょう。

もちろん、双子座だから
軽やかさとか
色んなことにトライしてみるとか
そういうことももちろん大事ですよね。


そのうえで
この神話から受け取れるのは

”2つのものが持つ意味”

に想いを馳せること
だったりするのかもしれません。

たとえば、
矛盾した2つの物事とか
二極化とかもそう。

別々だと思ってたものや
辻褄があわなかったことに

一本筋が通るとか
本当は一つだったことに
気がついたり


逆に、
今まで一緒だと思っていたものが
別々のものに分かれるっていう
経験をする人もいるかもしれない。

そういった2つのものに
まつわる物事が
起こりやすいってことですね。

と、同時に
双子座の神話の

「行ったり来たり感」

というのかな

「試行錯誤する」

という期間でもあるんじゃないかな
と私は思ってます。

私たちはどうしても
2つのものがあったら
どっちかを選びたかったり
どっちかに決めてしまいたくなります。

「白黒はっきりさせたい!」
「すっきりしたい!」ってね。

だけど、この木星双子座の期間は
そのどっちつかずな状況のままを
あえて良しとする

「一つに決めない勇気」

っていうのを
試されている期間だったり
するのかもしれません。

●空虚感と双子座

それとね、
これは以前Youtube動画でも
お伝えしたのですが

双子座っていうのは
情報を表したり、コミュニケーションを
表したりもします。

なので、やはり
コミュニケーションもテーマに
なってくると思っています。


じつは、私は数年前から
世の中に意識をむけたときに

「空虚感」みたいなもの
虚しさと言ってもいいのかな

この塊みたいなものが
私たちの集合意識の中でちょっとずつ
大きくなってきてるように感じていた
んですね。

で、この空虚感を抱えたまま
これがどんどん増え続けてしまうと

いずれどこかで社会の歪みが
生じてしまうんじゃないか

現代の心理的な問題の多さとか
自ら人生を終わらせてしまう方の率の高さを考えてみると
そう感じずにはいられないわけです。


でね、そんな中で
この空虚感の正体の一つのヒントを
ある書籍から得ました。

※参考書籍
『ネオサピエンス』岡田尊司著
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163911342

この本によると
今の時代、コミュニケーションのタイプは
「共感型」と「回避型」に分かれてきたそうです。

「共感型」というのは
相手の痛みを感じたり、人と繋がろうとする
情感の豊かなタイプの繋がり方のこと

それに対して
「回避型」はそうした繋がりを避けて
他人事として世の中を見たり
恋愛にもあまり興味を抱かないようなタイプの人や
コミュニケーションのことを言います。

実は、かつては共感型が多い時代でしたが
現在はSNSでのコミュニケーションが発達しているので
自分の本心をさらけ出さなくても誰かと繋がることができます。

「回避型」の人でもあまり不自由はない時代なんです。

もちろんどちらが正解とかどちらが間違い
ということではないんですね。

どちらももちろんオッケーなんだけど

私たちは何らかの形で人との繋がりを求めていますし
もちろん1人では 生きていけません。

そして、みんな根底では基本的に繋がりを求めています。

これはとても本能的なもので

例えば、
誰かに「おはよう」と言ったら
「おはよう」と返してほしい

話しかけたら頷いてほしい、とか。

そんな基本的な欲求が
私たちにはあるってことなんですね。


だから、外部とのコミュニケーションを避けすぎると
心に空虚感が増えてしまうと考えられているんです。

何をしても面白くないとか
無気力で何をするにも面倒に感じたりとか、ね。

逆にその空虚感を埋めようとして
SNSとかで過剰なコミュニケーションを求めて
過激な発言をしてしまう、
みたいなことが起こりやすくなるんですね。

これが、私が感じた空虚感を生み出している
一つの要因なのかもと私は考えています。

で、もちろん
「共感型」タイプの人と
「回避型」タイプの人との間で
理解し合えれば問題は起きないと思うんです。


だけどね、こういうことが起きそうなんです

共感型の人は回避型の人に
もっと人の気持ちに寄り添いなさいよ
みたいにコントロールしちゃうし

回避型の人は共感型の人に
人との繋がりを強要するのはおかしい
みたいになるわけです。

これってどちらが正しいとか
そういうことではなくって

お互いの根本にある思いやりとか
慈愛の心を感じることができていれば
このぶつかり合いは避けられるはずなんですね。

双子座の兄弟愛みたいなね
相手を思いやる心は、みんな持っている。

だから
コミュニケーションにおいても
この木星双子座期には
どれだけ愛を持って人に接することができるか
ということだったり

それぞれのスタイルを尊重しながら
どっちが良いとか悪いとかを決めるのではなく

行ったり来たりしながら
ちょうどいい道を模索していく

試行錯誤の時期
なるんじゃないかな…
そんな風に感じています。


要はですね
私たちはこの時期に
いろんな出来事において
二面性・二極化・二元論に揺さぶられる場面が
たくさんでてくると思います。

でも、そんなときに
「こうだ!」と決めようとするのではなく

とりあえず
どっちも聞いてみようか
どっちも試してみようか
のスタンスでやっていくと

今まで見えていなかったことや
思いつかなかった発想が出てきたりする
のではないかと思うんですよね。

この「木星」双子座の時期は
そんな風に、2つの物事や出来事によって

・私たちの意識や在り方をどのように進化させていくのか
・私たちの中に備わっている”愛”にちゃんと気づけるのか

が試されているのかもしれません。

ということで
今回は双子座の神話から書いてみました。

お読みいただきありがとうございました!

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