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シンガポールから日本に本帰国したら、日本の”ふつう”が”感動!“に変わっていた話

これって海外に移住した人にとってよくある話かもしれません。でも、自分が感じたことの備忘ためにも書いておきたいと思います。シンガポールで7年暮らしたら、私の“ふつう”が変わっていたから。

#思い込みが変わったこと

(2020年に書いた記事をまとめています。)

#1 旬の野菜や果物って美しい

日本での生活を再開して2年目のこと。

感動してしまったのは家の近所の八百屋さんで、初物を見つけた時。
綺麗なグリーンの、枝も葉っぱもついてる枝豆ととうもろこし。

枝豆が枝について売られているのを見るともう買わずにはいられない。日本に住み始めて2年目の今でも、
旬のお野菜や果物を簡単に手に入れられることに感動!!

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シンガポールは食糧を自国でほとんど作っていないので、食料品は輸入に頼っているそう。近所の地元スーパーに行くと、積まれたレタスの外側が微妙に腐ってることも多々あります。四季がないため食べる野菜のラインナップは年中ほぼ変わりありません。(中国産の玉ねぎ、マレーシア産の細長くて皮が硬いなす、インドネシア産のじゃがいもなど。)

移住したばかりの頃(2010年頃)、駐在員の奥様方は明治屋スーパー(高級)に行って日本食材を買ってらっしゃっる方も多かったようですが、私は9ドル(約700円)のネギなんてもったいなくて買えませんでした。
(手ごろな価格で日本食材を買えるお店は当時ありませんでした。)

夫婦二人で住んでいた当時、次から次へとオープンする新しいレストラン巡りが趣味だったし、自炊するにしても日本食材を必ず手に入れる必要はなかったので、地元のスーパーで中国産、マレーシア産、インドネシア産の野菜や果物を買って、試行錯誤しながら日本で作るような料理を作っていました。

数年前には日本のドンキホーテも出店し、店舗数も増えて、新鮮な食材と季節感のある野菜や果物が、かなり現地価格に近い値段で手に入るようになってきたようです。

そんなこともあり、旬のお野菜って、本当に綺麗で艶々しているんだなあ!と感動してしまうわけです。

そんなピカピカな、旬のお野菜を使って料理するので、ふつうに作ってもやっぱり美味しい。シンガポールが大好きですが、今は、そんな日本に暮らせることに感謝だなあと思います。

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#2 魚焼きグリル


日本の住宅ってデフォルトで魚焼きグリルが付いていてすごい!!
これ、感動なんです。

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今住んでいるのは、普通の賃貸住宅。
それなのに、キッチンには必ず魚焼きグリルがついてるって、やっぱり日本はお魚を食べる文化の国なんだなと、改めて思います。

買ってきた干物をパックから出して、スイッチを入れておけば美味しい焼きたてのお魚が食べれるって、これ以上ない楽ちんご飯。

本当にありがたい。

そんな重宝している魚焼きグリルなのに、掃除していなくて汚くなっていたので、昨日心を込めてお掃除してピカピカになりました!!

これからもたくさんお世話になります。

#3 コンビニ

これはもう、海外に住んだことがある人なら多くの人が感じることだと思う。一時帰国したらまずはコンビニに行くのが楽しみって人は多いはず!!

日本のコンビニって本当にすごい。
何度も書きますが、帰国して2年目に突入した今でも、コンビニに置いてある商品のクオリティの高さと品揃えの豊富さに、まだまだ感動!!

あんなに美味しくて種類豊富なおにぎりがなんで100円〜200円で買えるの?!って、驚き。100円のコーヒーのクオリティの高さもすごい。

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会社のお昼休みは、同僚とランチしに行くのも好きだし、オフィスの直ぐ近くに来るフードトラックも楽しみでよく利用するけど、特に約束がない時は、コンビニでおにぎりを2個とお味噌汁でランチでも充分においしく、ありがたいです。

ちなみに、シンガポールにもコンビニはあります。某日本のコンビニも結構早くからシンガポールにあるようでした。

では、どうしてそんなに帰国の際の楽しみになるくらいになるのか?なぜなら、商品の品揃えが全然違います。

シンガポールのコンビニに売っている物といえば、お菓子類、飲み物、新聞とか。そのくらい。

次の章に新商品のことも書いてますが、短期間の間にどんどん新商品が発売されていくクオリティの高いお弁当やスイーツなど、そういったものはありません。年中同じ。(多分。)

こんなに豊富な選択肢を提供してくれている日本のコンビニって、すごい!!特にコロナで多くの人が自宅にいる最中、営業を続けてくれているコンビニに、本当に感謝です。

#4 新商品や季節商品が出る頻度

今日は在宅勤務後に、スーパーにお買い物に行ってきました。最近はもう、スーパーに行くだけでも感動の嵐!!というわけではないですが、やっぱり感動はあります。

喉が渇いたので、新商品の季節のフルーツを使った、某昔からある飲み物を買って、やっぱり思うのが、日本の商品って、季節ごとに「新商品」が出ていてすごい!!感動です。

日本の食品メーカーさんの企業努力って、きっと並々ならぬものなんじゃないかなと想像できますよね。

四季のないシンガポールは、季節※のフルーツは別として、スーパーには基本通年同じものが置いてあるように思います。

(とは言っても、実はシンガポールのスーパーは、イギリスや、オーストラリア、ニュージーランドなど、日本で見かけないお菓子や食材なども豊富に売られていて、別の意味ではお買い物がとっても楽しいです。
日本の輸入食材屋さんで高値で売られているお菓子やチョコレートなどが普通に売っていて、日本よりも安い場合があります。)

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↑お気に入りだったオーストラリアとニュージーランドの子供用ヨーグルト。チューブになっていて小さい子供にも食べやすいの!!

話はそれましたが、季節ごとに商品棚が変わる事を楽しめるってありがたい事。今後も感謝して、お買い物を楽しみたいです。

※四季はないけど雨季と乾季があって、マンゴーやマンゴスチン、ドリアンなどのフルーツは、やはりシーズンがあります。

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#5 エレベーターやエスカレーターのメンテナンス

突然ですが、シンガポールで働いていたオフィスはオンボロで、一度ビルのエレベーターに閉じ込められた事があります。

災害時以外で、エレベーターに閉じ込められた事ありますか?!!

シンガポールって、古い建物は壊して新しく建て直す傾向にあって、シンガポール中、いつもどこかで工事してるというイメージ。
私が働いていたオフィスがあるRaffles Placeはオフィスビルが立ち並ぶビジネス街で、ここも例に漏れず、隣のビルも、後ろのビルも工事中でした。 

ある日、外出から帰ってきて乗ったエレベーターが突然止まり、初めてエレベーター内の非常用ボタンを押しまくり、汗だくで電波の弱いケータイでオフィスの人たちにメッセージを送り続けました。

止まったところは実はオフィスのある階の1つ下の階の若干下で、(オフィスが16階で止まったのは15階の扉半分くらい下)扉を開けてくれたお兄さんに引っ張り上げてもらい、15分後にやっと脱出できました。

初めての経験。本当に怖かったです。

何が言いたいかというと、日本のエレベーターやエスカレーターってメンテナンスが感動レベルなんじゃないかなということ。

エスカレーターのことも書かせてもらったのは、シンガポールでは止まっているエスカレーターに遭遇する確率が高かったから。
そして乗っているエスカレーターが止まったこともありました。

すみません、これは証拠はないので、私の予想です。

#6 収穫体験

コロナのことで外出自粛が始まる直前、いちご狩りに行ったんです。まだ畑になっている苺を摘んで食べれるなんて!こんな贅沢な体験ないよね!!感動〜〜〜!!

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正直、日本を離れる前はいちご狩りとかあまり興味がなかった。(すみません。)

でも、シンガポールってこういう体験ができるところはないと思います。(どなたかのブログで見たけど、お隣マレーシアの高原でいちご狩りができるのかな?でもすっっぱい苺だとか。)

私はあのムワッとくる暑〜い気候が大好きだし、年中プールに入れることも好きだったけど、自然に触れる、季節を感じるって、とても素晴らしい事!!と日本に帰ってきて改めて思います。

今は息子と一緒なので、なおさらそう思うのかもしれません。息子にはそういう日本のいいところを、たくさん体験してもらえたらと思っています。

それからもう一つ。日本の果物は(お野菜やお肉なんかもそうかもしれないけど)より甘く、大きくなるようにそれはそれは手間暇かけて作られていることが容易に想像できるという事。

シンガポールのスーパーには、アメリカ産の苺やリンゴ、ぶどうなども並んでいるので、苺が食べられないわけじゃないのですが、超高額&甘くない。りんごは小さく、育てて実ったままを収穫してきたイメージ。(ごめんなさい。きっとアメリカの農家さんも一生懸命収穫してくださってるはずですね…)

日本の果物は、ものによってはひとつひとつ袋がけをしたり、甘くなるよう品種改良したり、気の遠くなる作業や工夫の結果、甘く、大きくなっているのではないかな。だから、外国からいちご狩りや日本の果物を目当てにツアー客が来たりしてるんだよね。

6月〜7月にはブルーベリー、さくらんぼ狩り、夏には桃狩り、秋になったら梨狩りとぶどう狩り、芋掘りなど、ぜーーーんぶ楽しみたい!と思います。

終わりに

今回、#思い込みが変わったこと
の企画に参加しようと思ったおかげで、2年前の記事を見直したり書き直したりするうちに、また日本で生活して、”普通”だと思っていることに対しての感謝を思い出すことができました。

またすぐにシンガポールに行けると思っていたのに、コロナの状況が長引いて全然行けていないことにも驚きます。

安全な日本で家族と一緒に生活ができていることに感謝を忘れず、でも早くまた大好きな友人たちのいるシンガポールへ行けることを願って。

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