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#キッチンから世界を巡る旅 おうちで簡単!アレを使って本格的な“麻婆豆腐”

※ 前回のnoteの続きです。

 甜麺醤(テンメンジャン)とは

小麦粉と塩を混ぜ特殊な麹でじっくりと約九ヶ月ほどかけて発酵させて作る甘い味噌のことである。

日本人に馴染みがある料理だと、回鍋肉や北京ダックの調味料として使われる。

そして、麻婆豆腐にも…。

 麻婆豆腐は陳建一さんのお父さん陳建民さんにより、1970年代に店舗やTVから日本人に合わせた調味法で広められた料理。

それでも当時は手に入りにくい調味料も多く、一年後には丸美屋さんが合わせ調味料を発売し、家庭料理として急速に普及しました。

 現在は本物志向な人ならば本場の甜麺醤を使っているところですが、日本で作られる甜麺醤は色と味が似ている味噌に糖類、胡麻油などを混ぜて作られているそうです。

(ラベルを見て確認済!)

これは八丁味噌を甜麺醤の代わりに使うことを陳建民さんが考案したのがキッカケなようです。

 さて、前回のnoteで書いた、我が家の麻婆豆腐。

ちなみに、八丁味噌は使われておりません。

 このレシピは母がまだ若々しい乙女だった頃に、仕事が休みの日に足繁く通った中華料理店のシェフから頼み込んで教えて貰ったもの。

その頃、母は北の大地で一番の発展を遂げた町で住み込み修行の身でした。

修行先のオーナーが、とても食事にうるさい人で、

レトルトや合わせ調味料なんて有り得ない!

料理が出来ないのはナンセンス!

って人だったらしく、修行に入って直ぐ料理の腕も磨く事となったそうです。

で、休みの日は食べ歩きで料理の味やコツを習得していたそうで、特に中華料理店のコックさんには相当に煙たがられたらしいですが、数多くのレシピを教えてもらったのだとか…。

(ラーメンの出汁までとって、本当にラーメン屋さんを開けるレベルで本格的に作りますからね…ウチの母…)

その一つが、麻婆豆腐で修行先のオーナーも絶賛だったそうです。

 初めて母の麻婆豆腐を食べたのは、私が小学三年生の頃。

幼稚園児の弟がいたのと、母自身が辛いのが苦手だった事から、ほぼ辛くない麻婆豆腐でした。

「あんなに頑張ってレシピを教えてもらったのに、暫く作ってないから忘れるものね…あんまり上手くできなかったわ…」

なんて言いながらちょっとしょんぼりして食卓に出してくれたのですが、当時の私には例えそれが母にとっての不正解な麻婆豆腐であっても、正解の麻婆豆腐を知らなかった為、こういうものだと思うしかなかったのですが…。

 今思えば、ちょっと醤油を入れ過ぎた感じのとろみの足りない麻婆豆腐だったような気がします。

 その後、何度か母はリベンジを重ねていました。

ある日、記憶の片隅に置き忘れていたものに気が付いて母は嬉々として麻婆豆腐を作ってくれました。

時は流れてアレンジを加えた、そのレシピがコチラ…

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